高校生模擬裁判選手権について聞いてみた!

高校生模擬裁判選手権について聞いてみた!

皆さんこんにちは、13期のさやです!

今回は校プロの13期メンバー、さちはさんに模擬裁判についてインタビューしました!模擬国連は聞いたことがありましたが、模擬裁判は私も初めて聞きました。一体どんなものなのでしょうか。是非最後までお読みください!

自己紹介

校プロ13期の梶木祥琶(かじきさちは)です。神戸女学院高等学部に通っています。部活は絵画部と華道部、そしてグリンピースという有志団体に入っています。写真や料理も好きで、物を作ることが好きなんだなと思っています。

今回は、昨年の11月12日に私が参加した高校生模擬裁判選手権兵庫県大会での経験についてお話ししようと思います!

高校生模擬裁判選手権とは

高校生模擬裁判選手権とは、ひとつの刑事事件を題材にし高校生が検察官や弁護人になって実際の法廷に入って裁判を行う選手権です。日本弁護士連合会が主催していて、証拠集めなどの事前準備から当日の訴訟活動までかなり本格的に行います。ただ事前の法律の知識は全くなくても問題なく初心者でも参加できるプログラムです。実際、私の学校も全員が初心者でした。裁判の審議は慎重に行うため時間がかかり、朝から一日中法廷にこもって議論するという感じでした(笑)

日本弁護士連合会のホームページはこちらから👇

日本弁護士連合会:第16回高校生模擬裁判選手権の参加校傍聴者を募集します!(関東大会・関西大会・北陸大会・四国大会・オンライン大会) (nichibenren.or.jp)

模擬裁判を始めたきっかけ

私の学校では毎年高校一年生の希望者が模擬裁判を行っていて、応募しました。特に将来弁護士になりたいとか司法に興味があるというわけではないです。ただ楽しくてやっています!

模擬裁判選手権に参加するまでの流れ

学校内で希望者を募って始めたので全員が初心者でした。まずは日本弁護士連合会が用意してくれたマニュアルから学びます。論題が発表されたら争点を確認し、立証に必要なリサーチを行います。法律についての知識はないため、該当する刑法を全部自分で調べて行いました。立証のために作成したドキュメントは60枚を超えていました!兵庫県弁護士会から実際に弁護士をされている方が担当者として来てくださり、事前講義やアシスタントをしてくれました。

模擬裁判当日の流れ

各校の生徒が弁護側と検察側に分かれて、証人尋問とその反対尋問、被告人質問とその反対質問、論告と弁論を行いました。本番は実際に神戸地方裁判所の法廷内で行われ、裁判官席に座った裁判官や検察官の方が審査をしてくださいました。

難しかったこと

今回の模擬裁判では、架空の大麻取締法違反事件が題材でした。被告が否認している状況で、大麻の栽培や販売に共謀したかどうかが争点となりました。かなり難しかったですが、この題材は弁護士の方が決めるため、現実の事件にありそうなシチュエーションになっていてやりがいがありました。事前にリサーチをしてまとめ、時間を計って練習していましたが、相手によってはかなりゆっくり話す人や言い淀みが多い人などもいて、計画していたよりも使える時間が限られていました。そのため、相手の話を聞きながら、自分が次に言うセリフを削っていくのが大変でした。今回は、同じ論題を午前と午後で異なる立場でやったため、午前中に弁護側をやりながら午後の検察側担当の人は相手の切り口を分析して午後に活かしました。

模擬裁判を通して学んだこと、感想

有罪か無罪かの判断が容易ではなく、事前資料から丁寧に情報を拾い上げて整理することが求められました。一見検察側に有利に思える情報も、実は弁護側に有利になるものであったり、多角的な視点で分析していくことが重要でした。今回論告や弁論まで作るのは参加メンバー全員初めてだったので、大量の情報のピースをどうまとめて文章にするかというところが難しかったです。物事を様々な角度から柔軟に分析して、自分の主張で有利となる情報を取捨選択する力が養われました。模擬裁判の勝敗を決める裁判官の方は事件の状況について何も知らない前提で行われるので、立証するときの順序も大切だと学びました。順序立てて話をすることは難しかったですが、論理的に話す練習になりました。

さちはさんの校プロの活動に込める思い

私は一度、友達に誘われて模擬国連をやったことがあります。その時はどんなものなのか想像がつかなかったけれど、だからこそまずはやってみようと思って始めました。しかし、それがまったくささらなくて、、自分は興味がないんだなと思いました。人の顔が見えない問題解決は現実味が感じられず自分には向いていないと気が付きました。この経験を通して、何事もまずはやってみることが大切なのだと学びました。だからこそ、校外にもたくさんの機会があることをもっと多くの中高生に知ってもらいたいという思いで校プロの活動をしています!

 

みなさん、いかがでしたか?このように校外にはまだまだ興味深い世界がたくさんあります。これからも様々なパイセンインタービューを行っていきますのでお楽しみに!

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