手洗いと絵本を、カンボジアの小学校へ!

手洗いと絵本を、カンボジアの小学校へ!

みなさんこんにちは、さやです!新学期が始まり2週間ほど経った頃でしょうか。すでに気温はぐんぐん上がっていますね。

さて、今回は国際交流特集記事第4弾ということで、カンボジアの小学校に絵本を届けている方にお話を聞きました。いったいどうやって作ってどうやって届けているのでしょうか。ぜひ最後までお読みください!

自己紹介をお願いします

大西さくらです。高校2年生の時に18日間カンボジアにボランティアに行きました。そして帰国後、現地の農村部の小学校に絵本を届ける活動を設立しました。今年の2月には、手洗いについての自作絵本を300冊、カンボジアの小学校に届けに行きました。今年の9月にはまた500冊持っていく予定です。

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活動のきっかけを教えてください

高校2年生のときにカンボジアにボランティアに行ったことが直接のきっかけです。ボランティアに行ったきっかけとしては、もともと両親がアフリカの途上国に寄付をしていたのもあって幼いころから貧困問題に興味があったことです。しかし、興味はあってもそれを生で見たこともなく実態を知らないと感じていたため、実際に自分で行ってみたいと思いました。

現地で小学校にいったときに校長先生に何が足りていないのかを尋ね、図書館はあるのに絵本が足りないと言われました。実際、その小学校の図書館には100冊に満たないくらいの絵本はありましたがすでにボロボロで子どもたちも読み飽きている状態でした。彼らのニーズに沿った支援がしたいと思い、当時は現地の書店で買った本を届けていました。

しかし、ボランティアをしている中で、自己啓発系の本がないことと住民の健康意識の低さを実感しました。そこで帰国後、健康のための教育を絵本を子どもたちに届けたいと思い、手洗いについての自己啓発絵本「ばい菌をやっつけろ」を作り始めました。

今年の2月には絵本300冊を届け、手洗いを教えるイベントを現地の小学校で開きました。子どもたちは最初、何かわからず訝しんでいましたが、説明すると興味津々で参加してくれました。先生たちにも感謝され、嬉しかったです。イベントと絵本を両方行ったことで手洗いに対する意識も向上しました。

 

共有したいエピソードを教えてください

初めにカンボジアにボランティアに行った時のことです。カンボジアはバス移動が中心なのですが、その日は7時間のバスのあと乗り換えて2時間という大移動でした。帰りに、私はバスのチケットを持っているのでバスが来ると思って待っていたのですが、30分経っても来なかったんです。仕方がないことだと思いながら待ち続けていましたが、1時間経ってもバスはこなかったので、クメール人の方に助けてもらってバス会社に電話をしました。そうしたところ、確認しますねというところで会話が一度終了しました。しかし、2時間経っても来ないのでもう一回電話すると、そのバスはもうこっちに戻ってきましたよと言われました。私は完全にバスの運転手さんに忘れ去られておいて行かれたようです(笑) 結局、バスは来ないので2時間半後にタクシーで帰りました。

活動を始めてからの心理面/行動面での変化を教えてください

行動面では学校を転学するという大きな決意をし、絵本作りに本気で取り組みました。自分で構図を考えて一から本を作っていくので、1冊の本を作るのに1年はかかりました。

心理面では、自分の目標が明確になったことです。2月に絵本を届けるための計画を立て、PDCAサイクルを回し続けました。製本活動を通して、他人からの評価に振り回されず自分のやりたいことに誠実に向き合うようになりました。そして、本当にそれがやりたいのかを自分に問うことで、自分らしい人生を生きるようになったと思います。

大西さんにとっての「国際交流」とは何ですか?

私もまだ真意はつかめていないです。「国際交流」には、異文化交流だけではない、もっと深いものがあると思っています。それを大学で、日常的に留学生と関わる環境で、見つけていきたいと思っています。

読者のみなさんにメッセージをお願いします

何かを選択して何かに挑戦するときは莫大な時間と苦悩があると思いますが、楽しいという気持ちをもって自分らしく過ごしていればおのずと目指したい方向に進んでいくと思います。だから、挑戦することをためらわず、スモールステップでも挑戦を楽しんでいけばいいと思います!

 

大西さん、素敵な絵本のお話をありがとうございました!今しかない中高生時代、たくさん挑戦していきましょう!!

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