応急手当普及員にインタビュー!

応急手当普及員にインタビュー!

みなさんこんにちは、パイセン部署のさやです。

みなさんは応急手当を学んだことがありますか?今回は、応急手当普及員として活動する高校生、芹澤零音さんにお話を聞きました。ぜひ最後までお読みください!

自己紹介をお願いします。

高校3年生の芹澤零音(せりざわれおん)です。応急手当の普及啓発活動として、「日本応急手当普及員協議会」という団体を2022年の8月に立ち上げました。中高生だけでなく様々な年代の方に関わっていただき、社会全体で団体を動かしています。また、高校生ボランティア団体「未来守」の町田支部を作り、支部長と広報のトップを担当しています。

高校生ボランティア団体「未来守」の記事はこちら

活動を始めたきっかけを教えてください。

小学2年の時に消防少年団に入りました。「火の用心」という掛け声に憧れたのと名前がかっこよかったというのが入った理由です。初めは消防団員の方に胸骨圧迫などの基本的な応急手当を教えてもらいました。そして高校1年生の時には応急手当普及員の資格も取りました。所属している町田消防少年団の隊長になり、下級生に教える立場になったことが大きなきっかけです。しかし、当時高校生でこの資格を持っていたのは僕だけでした。そのため、社会との壁もありましたし、信頼性がありませんでした。応急手当をいろんな人に教えたいと思ってもその機会が作れず悩みました。そこで、普及活動がしやすい環境を作ろうと思い「日本応急手当普及員協議会」という団体を作りました。

芹澤さんの今の活動について教えてください。

僕は現在、①心肺蘇生の普及活動 ②AEDの小型化、設置費用の補助 の2つを軸に活動しています。

②の活動の詳細こちら(記事下部)をご覧ください。①の活動の1つとして、応急手当普及員の制度の見直しのために総務省、消防庁、文部科学省との意見交換を行っています。行政をはじめとして、様々な大人の方と関わっていく中で信頼性もついてきていると感じています。AED推進フォーラムに呼んでもらったり、メディアに取り上げてもらったり(記事下部のリンク参照)など少しずつ活動が前に進んでいます。行政と関わるきっかけとなったのは、僕の住む町田市選出の小倉將信(おぐらまさのぶ)衆議院議員です。もともと彼とお話しする機会があったことから、行政へのアプローチが自分にできることだと思いました。

活動していてうれしいことは何ですか?

一番うれしいのは、教えた方から「ありがとう」と言われた時です。僕は、中高生に限らず様々な年代の方に教えていますが、その方が必要な場面に出会ったときに応急手当ができたら、それが僕の価値だと思っています。だからこそ、いつも「もし何かあったときはぜひ率先してやってくださいね」と伝えています。

活動していてつらかったことは何ですか?

政治家の方にアポ取りをしていく中で、政策としてできないと断られた時が一番つらかったです。政治家の方にも期限があるため、時間のかかる政策は断られてしまいます。それが原因で応急手当の基盤づくりができないのはとても悔しいです。ただ、今はそれを乗り越えいろんな方と一緒に活動をしています。団体のメンバーの支えや、一度断られた後に他の政治家の方が「うちならできるよ」と声をかけてくださったことで乗り越えられたと思います。

普及活動や団体を広めていくのにはSNSを大いに活用しました。頻繁にポスト(旧tweet)するのは、勉強をやるうえで障害にはなりますが、積み重ねが大事だと思います。中でも、活動報告は必ずすると決めていて、どこかに行ったらその日の夜に必ず報告しています。自分がどういうことをやっているのかをオープンにして、いろんな人が見れるようにということを意識しています。

学業との両立はどのようにしていますか?

学校の授業は休まずしっかり受けることは心がけていました。講演会で呼ばれたときは、学校に断りを入れて休んでいましたがそれ以外は毎日学校に行っていました。学校では、生徒会と剣道部もやっていたため、それ以外の残った時間で趣味の枠として普及活動を行っています。学校にいる時間の方が長く、学校を第一にしていたため両立はあまり難しくなかったです。

ただ、親からは外の活動をやらず勉強一本でと言われ続けていたため、言い合いをすることも多くありました。最近は少しづつ認めてもらっていますが、言い合いがあったからこそ、両立というところに意識が向いたと今では感じています。現在は、受験真っ只中なので、そことの両立はかなり難しいです。

芹澤さんの活動を通して、どのような世界になってほしいと思いますか?

「心臓突然死で亡くなる人をゼロにする」ことが僕のミッションです。心臓突然死による死者は現在、日本全国で一年間に8万人います。そのほとんどが自宅で亡くなっているのです。そのため、街中にAEDがあっても意味がありません。家を出て取りに行くのに時間がかかり、救える可能性はほぼゼロに等しいです。そこで僕は、各家庭に一台AEDを設置することを目標にしています。AEDの小型化と設置費用の補助を行政や各企業と共同で行っています。

読者の皆さんにメッセージをお願いします!

僕がここまで活動できているのは、いろんな人の支えもありますが、自分がやろうと思ったらすぐにやるタイプなのが大きいと思います。高校生のうちは、間違えても周りがサポートしてくれます。みなさんも、やりたいと思ったことはためらわず挑戦してほしいです!!

編集後記

ありがとうございました!私も応急手当を身に着け、何かあったときにとっさに動けるようにしたいです。みなさんも応急手当を身につけましょう!

芹澤さんのSNS、活動が取り上げられた記事はこちらから👇

【個人SNS】 X:twitter.com/reong_mmy Instagram:instagram.com/reong.mmy note:note.com/reong_mmy/

団体SNS】 X:twitter.com/jfaic2022

【記事など】 koukouseishinbun.jp/articles/-/9894

https://townnews.co.jp/0304/2024/01/04/713882.html

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