Very50 EGG について聞いてみた!

 

皆さん、こんにちは!はるなです。

あらゆるプレーヤーにプロジェクト型教育プログラムを提供する認定NPO法人very50が昨年の10月中旬~12月末にEGG (Entrepreneurship in the Global Ground)というプログラムを実施。

今回は、EGG2期生である太田さんにお話を伺いました!

是非、最後までご一読ください。

EGG概要

EGG (Entrepreneurship in the Global Ground)は世界中の社会起業家や数多くのオトナと一緒にプロジェクトを行う高校生向けリーダーシップ発掘プログラムです。

学校や教室、受験で活躍する個性は「名前のある色」と同じように非常に限られています。しかし、社会に出ると「まだ名前のない色」のように、本当に多くの個性が輝く可能性があります。

EGGでは、そんなリアルで、複雑で、多様な本物の社会を前に、高校生のみなさんが「まだ名前のない自分の個性」と出会うためのプログラムです。

学校や受験という色眼鏡を外して、社会で輝くあなただけの色を見つけることを応援します。

「自分という異彩の卵を孵化させる」

そんな変化の瞬間をこのプログラムで体験してください。

 


very 50 EGG

 

1 自己紹介

太田珠碧です。現在、高校3年生で17歳です。最近はまっていることとしては、漫画読んだりだとか、もともと読書好きであることもあって本を読んだりしています。

今、こうして取材を受けていますがプログラムなどに参加するのは極端な話、EGGが初めてで、生徒会や部活、学習の両立でいっぱいいっぱいだったこともあり、これまで外部のプログラムにはあまり参加してきませんでした。EGGを終えた後はG7高校生サミットに参加しました。

本日はよろしくお願いします。

2 EGGとは

次世代型リーダーシップ教育を目的としていて、very50が掲げる「自立した優しい挑戦者」を目指すプログラムです。挑戦者、リーダーシップといった言葉が並ぶとどうしても先導を切った意欲的な中高生に向けたプログラムだと思われがちですが、実際のところは(もちろん、そういったリーダーシップも必要だと思いますが)1人1人が適材適所な役割を追求したり、自分自身がやるべきことってなんだろう、と熟考しながら自分自身に向き合うことの出来るプログラムとなっています。

例えば、普段の学校生活では生徒会などに入ってリーダーシップを発揮している子もEGGではサポートに回ったり、学校や習い事では目立った役職に就くことはないけれど、EGGでは全体を見て指揮を執る役割を担う子もいたり…。リーダーシップと言っているけれど、一概にグループをまとめる役割だけではなく、自分のスキルが最大限に活かされるような、自分にしかないステータスを見つけることが出来るような、そんなプログラムだったと私は思っています。

3 参加した経緯

私は昨年の6月頃からvery50が独立行政法人 日本貿易振興機構(ジェトロ)と提携を組んで行っている一村一品運動というプログラムに参加していました。そのプログラムは全国の高校からグループ形式で選抜されるのですが、私は前の学校(太田さんは高校2年次の夏に高校を転学しているため)の生徒会メンバー4人で応募して、参加させていただきました。転学に伴い、学校の代表として参加していたため辞退せざるを得ませんでした。very50側は最後までプログラムを遂行することに肯定してくれていたのですが、主催団体と学校のほうからの許可が降りず、参加を辞退する流れになりました。しかし、その際にやりきれない思いがあったのでvery50のスタッフさんに他のプログラムはありませんか?と尋ねたところ、EGGを教えて頂きました。そしてEGGの選抜を受けてみることに決めました。

4 プログラムでの学び

本プログラムでは、MaTeSaiというグループの全体統括の役割を与えてもらい「リーダーのリーダーシップ」を学びました。これまでリーダーという立場に立つことが多かったのでリーダーという役割について分かっているつもりだったのですが、自分がこれまで信じてきたリーダー像が大きく覆りました。合宿の5日間を通して、この場面でこんなことを学べた、というような極地的なものはありません。全体統括という役割を通して多角的な視点で様々なことを学ぶことが出来ました。5日間を通して振り返ってみたときに、自分の理想のリーダー像として何に対しても冷静に対処する、というものを掲げていたのですが、時々感情的になってしまった場面がありました。そうした中で理想って現実的には相当難しいんだ、という実情を実感しました。加えて、very50のスタッフさんやメンターさんとリーダーってなんだろう、ということについて話すことが多くあったので、自分の理想のリーダー像というのが本当に理想に過ぎないし、リーダーの意見が反映されていない事実や、リーダー自身がプレイヤーの1人として自分の中で認識付けられていない事実に気が付きました。
リーダーってなんだろう。この問いを立て続け自分なりに考え続け、スタッフさんやメンターさん、並びにチームメンバーや他のチームメンバーとの交流を通して、利己的に先導するのではなく、また、周りと同調して我を失うのではなく、メンバーを軸に、そして自身の意見も取り入れながらプロジェクトをどう進めていくべきか、と考えられるようになったというのは自分の中で大きな成長に繋がったと思っています。

5 辛かったこと

3日目の夜にチームのみんなにちょっと複雑な話を共有しなければいけない場面がありました。自分の語彙力不足だったり、そこまで重要度の高い話ではなかったにも関わらず、ものすごく重要そうに話してしまったり、それが故に話過ぎてしまい、混乱を生んでしまいました。3分程度で終わるような話を結局その日の最後のミーティングの30分から40分くらいかけて若干議論に近い形になってしまいました。3日目の夜は自分も含めみんな疲れていたことも相まって、一方通行な話し合いで収集のつかない状況になってしまいました。全体統括だからこそ、そういう場面で纏めるべきだった、と今でも思います。全体統括という役割を与えられていたにも関わらず、私自身が場を乱してしまったこと。その後もどうしたらいいのか分からなくなってしまい、次の日も謝ることしか出来なかったこと。それが一番苦しかったな、と思っています。

6 大変だったこと

宿泊期間で大変だったことは実はそこまでありません。EGGの合宿期間中はみんなが進めてくれていることを纏めて話す、という役割で、メンバーひとりひとりが適宜情報を共有してくれたので返って纏めやすかったです。1つ挙げるとするならば、オンラインの期間中の情報伝達です。オンラインプログラムは全て参加出来ていたので、合宿期間前までの自分の役割としてみんなを情報で繋げる、ということをしていました。合宿期間直前期にチームでこれまで話し合ってきたことなど、プロジェクトにおける情報を知らない子だったり、不足している子が多かったから、それを共有するのが難しく大変でした。やはり、実際にその場にいて話し合った上で結論を捉えるのと人づてに聞いた話とでは理解度や印象も異なってくると思うので…。そこでいかに齟齬を生まずに共通認識を固めていくか、ということが大変でした。また、オンライン期間初期の話ですが、直接会ったことのないメンバーだからこそ、チャットで話すことが苦手な子や、事情があってオンライン期間のMTGには中々参加出来ない子がメンバー同士で“きまずい”という感情を抱いていたので、仲を取り持つことも大変でした。

7 嬉しかったこと

波乱万丈な5日間だったからこそ、最後のみんなで円になって振り返りというか、1人ずつこのEGGという期間を振り返る時間で、陽菜が「5日間本当にお疲れ様でした。厳しい局面でも全体統括として向き合い続けていた姿、本当に尊敬します。これまでありがとう。」そう言ってくれたこと。それが一番嬉しかったです。私と陽菜はプレプロジェクトから一緒に活動してきたから、EGGのメンバーの中では一番付き合いが長い上に、色々なプログラムに参加してきている陽菜から尊敬してるって言ってもらえたことは、個人的にはEGGを含めた2.3ヵ月間の中でも報われたというか、すごく嬉しくなった瞬間でした。途中、気分がすごく落ち込んだということもあったので、尚一層、救われたなみたいな感覚はありました。4.5日目は若干自己嫌悪に陥っていたから、自分は本当にこの場に立って良かったのかな、とか色々考えていて…。だからこそ、そういうことを言ってくれる子が1人でもいるっていうのは、全体統括という役割を任せてもらえて良かった、その重責に耐えながらも完遂することが出来て本当に良かったと心から思えた瞬間でもありました。陽菜を含め、“しずくが全体統括で良かった”って言ってくれた、他のメンバーにも感謝しかないです。

8 良かったこと

沢山の人と出会えたことです。北海道から沖縄まで、全国各地の同世代が一挙に集うEGGを通して構築した人脈はかけがえのないものです。EGGの宿泊期間から約5ヶ月(取材当時)経った今でもその関係は強固です。新たなプログラムを共有し合ったり、社会問題について議論し合ったり、時に進路のことや人間関係のことを相談し合ったりなどなど……。EGGに参加しなければ出会えなかった沢山の人に出会い、新たな価値観を発見できたことは私の中でとても貴重なものです。

9 太田さんにとって「校外」とは…?

学校の内外で別認識があるか、と言われればそうではないと思っています。よく学校は学ぶ場所だと言うけれど、勉強する為だけの場所ではないと思うんです。学力の構築だけでなく、人間関係や生活態度など、日常生活に不可欠な事柄を多方面から学ぶことが出来る場所、というのが私の中では学校という認識です。私達が校外活動だとか、友達と公園で遊ぶときだとか、そういったことは全て校外という領域に入ってくると思うのですが、そこで学校と特別変わったことを学ぶのかっていうとそうでもないと思うんです。校外学習ではそのプログラムだからこそ得られる価値観があると思うし、公園で友達と遊ぶときには人間関係を良好に保つことを学べると思います。つまり、学校も校外も学べることは沢山あるという点で、何も変わらないと思います。どこでも自身の学習意欲があれば何でも学べるな〜、と思います。強いて言うなら、校外だと人脈が広がる、というのは大きいなことだなと思います。何らかのコミュニティ、組織に縛られてしまう学校は、地域の子だとか、関わる人たちが固定化、同一化してしまうのではないでしょうか。一方で、校外にはコミュニティの枠組みがないので、広い人間関係を築ける点においては、校外は人脈を広げるための広い世界であると言えます。

 


 

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