「トビタテ留学JAPANで音楽留学」ってどんな感じ??

「トビタテ留学JAPANで音楽留学」ってどんな感じ??

『【パイセンに”トビタテ!留学JAPAN”について聞いてみた】byはるなパイセン(獨協大学外国語学部・学生|ドイツ・フライブルクに音楽留学)』

<この記事の内容をざっくりと要約すると!>
これは高校生の時に「トビタテ!留学JAPAN」を利用してドイツに音楽留学をした方による体験談です。
(文部省が行う海外留学奨学金プログラム「トビタテ!留学JAPAN」についての説明はこちら)

ちょ、ちょっと待って何言ってるか全然理解できない!っていう人はこちら
➡︎「パイセンに聞いてみた!」って何?!、てか何このサイト?!

【トビタテ!留学JAPAN公式ビデオ】

【以下本文】

こんにちは、初めまして!今回、私からは音楽留学と(少し)トビタテ!留学JAPANについて皆さんにお伝えしたいと思います。皆さんがこれを読んで、少しでも留学に対して興味を持ってもらえると嬉しいです。

~トビタテに出会うまで

私はトビタテに出会うまで、部活一筋の高校生でした。私は中学から6年間吹奏楽部に所属しており、中学ではフルート・ピッコロ、高校ではファゴットを担当。私が通ってところは中学・高校ともに関東大会に出場するような学校で、部活も休みは週に1日あるかないか、大会前の夏休みは毎日10時間前後の練習でした。仲間と一緒に一つの音楽を創りあげるということはとても楽しかったけれども、辛いな、と思うこともしばしばありました。

そんな高校一年生の秋のとき、たまたま教室の黒板に貼ってあったのが、トビタテの応募要項が書かれた紙。当時、同じ吹奏楽部の友達とぼんやりと「留学したいね~」なんて話していた私は、その紙を読み、「給付型の奨学金?!しかも自分のやりたい留学ができるの!?」と一瞬でトビタテに運命を感じ、すぐさまその友人に相談。(笑) 

ここから、部活一筋だった私の学生生活が変わり始めました。

トビタテ応募~合格

「せっかく自分のやりたい留学ができるなら、今しかできない音楽留学がしたい!」。

これが、私が音楽留学を選択した最初の、そして最大の志望理由です。当時、吹奏楽部に所属する傍ら5歳からピアノを習っていた私は、それまでの人生のほぼ半分が音楽でできているといっても過言でないくらい音楽に夢中でした。しかし裏を返せば、音楽以外、これといって自分の『強み・好きなもの』がありませんでした。そんな私は、将来の自分が全く見えていませんでした。音楽の道で食べて行くには相当のお金もかかって両親に迷惑をかけてしまうかもしれないし、そもそも狭き門。大学生になったら留学したいとぼんやりと考えてはいたけれど、大学生で音楽留学するには音大生になるしかない。なら、音大に進むのか、もしくは普通大学に行くのか、その分岐路に留学を置けばいいのではないか。そう考えた私は親や学校の先生等周りの大人を説得し、トビタテへ応募することが正式に決まりました。

トビタテについての説明は、くりすくんが細かくしてくれている(詳しくはこちら!ので、今回は割愛させていただきますが、私も書類審査、面接審査を無事通過し、晴れてトビタテ!留学Japan高校生コース第1期生に選出してもらうことができました。合格していたよ、と高校の先生から聞いたときは今でも忘れられないくらい嬉しかったのを覚えています。

留学出発~帰国

トビタテの壮行会、事前研修に参加した4ヶ月後の10月に、私は留学先のドイツ・フライブルクへトビタちました。私が専攻していた“ファゴット”は、ドイツで生まれた楽器。そんなファゴットの生地であるドイツの南西部にあるフライブルクで、私は3週間、二人の先生の元で個人レッスンを受けました。実は私を師事した二人の先生は夫婦で、楽団は違いましたが、二人とも現役で活躍されているプロのファゴット奏者。今回私は基礎的な部分を中心に習いましたが、先生方は本当に優しく、私が思い通りに吹けなくてつらいときも丁寧に教えてくださり、また先生方のリード(楽器を吹くときに使う、木の薄い板を組み合わせた物)や、先生が音大生時代に使っていた教則本など、私にはもったいないくらい、レッスン以外にも沢山のことをいただきました。フライブルクという、小さい町ではあるけれどとてもすてきなところで、私は、語学学校の友人やすてきなホストファミリーにかこまれながら、音楽やドイツ語だけでなく、島国にこもっていたらわからなかったであろうことも沢山学ぶことができました。

帰国後~現在、そして最後に

現在、私は獨協大学外国語学部ドイツ語学科に所属しており、ドイツ語やドイツ語圏の現代社会・芸術等について学んでいます。

…と、ここまで読んでくださった方は全員こう思うでしょう。

「あれ、音大に進まなかったの?!」

そうです。私は将来のことや両親への負担等色々考えた結果、音大進学を選択せず普通大学に進学しました。

ここで私が皆さんに伝えたいのは

『語学留学じゃない留学ができる中高生こそ、それぞれの特性を生かした留学をしてほしい』

ということです。

“高校生で留学”って聞くと、語学留学をイメージするでしょう。

“高校生で専門留学”って聞くと、『その子はきっと将来その道で生きていくのだろう』と考えるでしょう。

でも、私はそんなことはないと思っています。

私自身、音楽留学で音大に進んでいませんが、当時留学で学べたことは今の生活において大いに役に立っています。

『留学する』ということは、人生において小さい一歩に見えるかもしれませんが、中高生のみんなにとっては大きい一歩ではないかと私は思います。そんな、「小さいように見えて大きな一歩」をふみだすきっかけが、必ずしも語学力の向上である必要はないのではないかと私は思います。

しかし、そんな私がこうやって語学留学ではない音楽留学という専門留学をし、今の自分に至れているのはトビタテ!留学JAPANという制度に出会えたからだと思っています。

「留学はしたいけど、部活が忙しいし難しいかな…」

「留学ってお金がすごくかかりそうだから親に絶対反対されそう…」

そんなことを一度でも考えたことがあるなら、一度、トビタテのホームページを見てみてください。

ここで『せっかくの機会だし、トライしてみよう!』と考えるか、『親を説得できる気がしないし無理かな』と考えるかはあなた次第。

私は、一人でも多くの中高生が「小さいように見えて大きな一歩」を踏み出せることを祈っています!

【さらにパイセンの体験談を読みたい方はこちら

【トビタテ!留学JAPAN高校生コース公式ホームページはこちら

参加者体験談カテゴリの最新記事