「ミャンマー支援プロジェクト」について聞いてみた!

「ミャンマー支援プロジェクト」について聞いてみた!

こんにちは!パイセン部署のななとまあやです。

今回は「ミャンマー支援プロジェクト」という学生団体を立ち上げ、活動されている高校生3人にお話を伺いました!

自己紹介

田中さん 湘南学園「ミャンマー支援プロジェクト」のプロジェクトリーダーをしている田中寛基です。

市村さん 「ミャンマー支援プロジェクト」メンバーの市村ゆうなです。

松岡さん 同じくメンバーの松岡由女です。

活動内容

田中さん 「ミャンマー支援プロジェクト」は、ミャンマーで起きているクーデターへの募金や発信活動をするために立ち上げたプロジェクトです。

まだ立ち上げたばかりのプロジェクトとしてそこまで活動が出来ていないのですが、在日ミャンマー人の方にインタビューをしたり、チェンジメーカーフェスというイベントに参加したりしました。

活動を始めた経緯、きっかけ

田中さん 僕はもともとミャンマーの俳優さんが好きで、小学校ぐらいからミャンマーという国に興味がありました。しかし2021年の2月1日にミャンマーのクーデターが起きたとき、その当時中学2年生だった僕はミャンマーで具体的に何がおきているのかよくわからなかったんですね。そこから時間が経ってだんだん関心が薄れていきました。

高校生になってからたまたまYouTubeでミャンマー難民の方にインタビューをしているニュースを見ました。そこでは同じ難民でも国によって就労支援制度や在留資格の更新期限に格差があることが報じられていて、支援団体の方が「わかりやすい形で命に格差をつけられている」と仰っていました。僕はその言葉が心に響いて、プロジェクトを立ち上げようという決心をしました。

活動の中で印象に残っていること

田中さん 「活動」というよりは、活動を始める前、立案書の作成過程でいくつか調べ物をしていた際に印象に残っていることがあります。その時、日本には「ODA」と呼ばれるミャンマー政府を支援するシステムがあることを知りました。クーデター前までは、通常通りミャンマーを支援するためのものとして使われていました。しかし、クーデターによって急に「政府」が「軍」に変わってしまったんです。日本が支援する先が実は軍系企業だったりして、「支援する」ということによって間接的にミャンマーの国民を苦しめてしまっている状況があることに驚きました。

また、先日プロジェクトメンバー11人中4人で募金活動に参加しました。今回募金活動という形ではありますが、在日ミャンマー人の方々と交流することがとても良い経験になりました。私たち高校生が活動に参加したことを、ミャンマー人の方々に喜んでいただいたことがとても印象に残っています。

ミャンマーの人々はあまりメディアに取り上げられないうえ、ウクライナのように国際的な援助もありません。難民申請が通りにくい日本ではミャンマー避難民の方々は働くことも許されず、募金で集めたお金や支援団体の繋がりでなんとか生き延びています。この募金で一人でも多くの避難民を救うことができる。募金をしてくれる人、活動を応援してくれる人がいる。人種の垣根を超えて日本人とミャンマー人が協力して活動している。そして、名前も知らない人ばかりですが協力してくれる人たちがいて、僕たちもその一部となれたことにとても希望を感じました。

これからもずっとこの活動を続けたいと思います。

これからの活動について

田中さん インターネットを使った発信活動などをしたいと考えています。

読者の中高生にメッセージ

田中さん 在日ミャンマー人の方がインタビューの際に仰っていたことや、クラスメイトとの会話で気づいたことにも共通しているのですが、ミャンマーという国やクーデターの問題に関し、人々の関心が薄いということが課題となっているのではないかと思います。

そして、関心がないことで、「裏で苦しんでる人がいる」という事実を知らないことも問題だと思っています。支援を強要するわけではありませんが、みんなが知ってくれたら、世界はより良い状況になるかもしれないと考えています。

市村さん  今私たちが普通に暮らしてる分には、ミャンマーなどの国に関わる機会はあまりないのではないかと思います。しかし、この現状を「これはミャンマーだけの問題だ」というふうに捉えないで、もっといろんな人に伝えていきたいと思います。

松岡さん 私たちの学校では様々なプロジェクトを行っていますが、他国の戦争・紛争に対する支援というものは、一人一人考え方が違う部分があるのではないかと考えています。支援に参加したら自分はその戦争に関わってることになってしまうのではないかという考え方をする人もいれば、進んで寄付しようと支援活動に積極的な方もいます。考え方はもちろん人それぞれですので、リーダー(田中さん)も言っていたように、支援を強制するつもりはないです。しかし、国外の問題や軍事政権などの問題に対し私たちが活動することで、今の中高生が少しでも興味や疑問を持ってくれるようなきっかけになればいいなと思っています。

 

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