ハーバード生などによる高校生のサマーキャンプ「HLAB」とは

ハーバード生などによる高校生のサマーキャンプ「HLAB」とは

『【パイセンに”HLAB”について聞いてみた】byしゅんすけパイセン(海陽中等教育学校5年・UWCマヒンドラカレッジに進学予定)』

<この記事をざっくり要約!>
これは国内最大級の国際サマーキャンプである「HLAB TOKYO 2016」に参加された方による当プログラムの体験談と紹介記事です。

HLAB OBUSE についての記事はこちら!!

ちょ、ちょっと待って何言ってるか全然理解できない!っていう人はこちら
➡︎「パイセンに聞いてみた!」って何?!、てか何このサイト?!

(以下内容一部及び画像は公式サイトから引用)

【HLAB TOKYO 2016 Ending Movie】

【以下本文】

こんにちは。今回は現在大注目されているHLABについての記事を書こうと思います。僕はHLABTokyo 2016に参加しました。僕はHLABの中で大した人間でもないのにこんなものを書くのが少しおこがましい気がしますけど、より多くの人にHLABのことについて知っていただいて、僕のあふれんばかりのHLAB愛を共有できたらなと思ってこの記事を書きました。このHLAB愛をできるだけわかりやすく、また、僕自身の個人的な感想を大いに含んで書いていこうと思いますので、あくまで一個人の意見だということを頭に入れ、楽しみながらこの記事を読んでいただければいいなあと思います。すごい長々と書いてしまったので、飛ばしながら読んでいただくことをお勧めします。

 まず最初に声を大にして言っておきたいことは、とにかく楽しい!!ものすごく成長できる!!ということです。僕はほかにも交換留学のようないくつかのプログラム等に参加した経験がありますが、ほかのどれよりも圧倒的にHLABをお勧めします。詳しくはまた後で言いますが、まずはこれだけは覚えて帰って下さい。参加して後悔は絶対にしないと思います。それでは詳しく説明していきたいと思います。

〇そもそも、HLABって何??

 ここでは、基本的にホームページにも載っているような基本情報をお伝えしたいと思います。HLABとはいわゆる高校生向けのサマープログラムです。夏休みの大体お盆くらいの時期に全国4か所(東京、宮城県女川町、長野県小布施町、徳島)で、約1週間(開催地によって差があります)全国から集まってきた多彩なバックグラウンドを持つ高校生、そして国内外から集まる大学生が交流するプログラムです。ここでいったようにこのプログラムの運営はすべて世界中から集まる一流大学生が行っています。

 HLABのモットーは「Where Diversity Meets Learning」です。コンセプトはリベラルアーツや海外大学のような寮生活や多様性というようなものです。おおまかに説明していてもらちが明かないので具体的に説明していきます。

 HLABのプログラムには4本の柱があります。セミナー、フォーラム、ワークショップ、フリーインタラクションです。それぞれ見ていきましょう。

・セミナー

 これは大学生が高校生に対して行う超少人数(大学生2人に対し高校生4人程度)の授業のようなもののことです。本当に多彩な普段学校で教わることのない、大学の授業のような内容です。内容は事前に各自でたくさんあるテーマの中から選択することができます。例えば、文学や医学、哲学や心理学、国際関係学や社交ダンスなんてものもありました。このような授業を超少人数でかつハーバードやイェールなどの超一流学生から直接授業を受けることができます。これが本当に面白いんです。学校の授業とは全く違った授業の内容や相互的な議論を通した授業展開。圧巻でした。これは毎日行われるのですが毎日これが楽しみでしょうがありませんでした。加えて一つ言っておきたいのですがこのセミナーを含めたこのプログラムのほとんどは英語で行われます。でも、英語ができないからって全く心配する必要はありません!なぜなら、日本人大学生が完璧にサポートしてくれるからです。セミナーでもこれから説明するような他のプログラムでもバイリンガルの日本人大学生がしっかりと翻訳してくれるので全く心配しなくても大丈夫です。実際、僕も英語ができるわけではありませんが大学生やまわりの英語ができる友達が翻訳してくれました。むしろ、英語に対するアレルギーがある人が行くことで英語に対する障壁がなくなるのではないかなと思います。少々脱線しすぎましたが、セミナーに関しては以上です。

・フォーラム

 これは、いろいろな分野での第一人者の方々が講演をしてくださるという本当に貴重な機会です。私たちの会での例を挙げて言えば、ISAK(軽井沢にあるインターナショナルスクール、日本で唯一のUWC登録校)の創立者である小林さんや、現在アメリカで女性人権活動家として最前線で活躍しているアマンダさん、楽天の執行役員である北川さんなどここには挙げきれませんがたくさんの方々が講演をしてくださいました。これもとても興味深いものが多く楽しむことができました。何より普段だったら絶対に聞けない方々の話なのでとても貴重な経験だと思います。ここで僕が一番驚いたのは内容ではなくほかの高校生の意欲です。一般的に最後の質疑応答ではあまり手が挙がらなくなんとなく終わってしまう場合が多いですよね?それがHLABでは時間内には絶対にさばききれない数の人が手をあげ、非常にレベルの高い質疑応答が繰り広げられます。これには本当に驚かされました。

・ワークショップ

 ワークショップとは高校生同士が協力して行うプログラムです。2016で行ったのは例えばDiscover Tokyoや自己分析ワークショップと呼ばれるワークショップを行いました。これは開催地ごとに内容が大きく異なってくるものであるので、この中の一つであるDiscover Tokyoについて説明していきます。これはハウス(後で詳しく説明します)と呼ばれる8人程度の単位で行われるワークショップです。ハウスごとに東京都内の有名な場所(僕たちは浅草でした)を割り当てられ、そこでのフィールドワークやリサーチしたことをもとにプレゼンを作り、最終的に全員の前でプレゼンを行うという企画です。このワークショップを通して得られたのは以前まではまったくお互いのことも知らなかった相手と協力して何かを行う力です。役割を割り与えて、一緒にフィールドワークを行い、発表原稿を書いたり、模造紙を書いたりなどたくさんやることがあり、それを全く違った考えを持つメンバーと行うのは正直大変でした。だからこそ、ハウスとしてのつながりはより強固になりましたし、学べたことは大きかったと思います。

・フリーインタラクション

 これは参加者が泊まっている宿に様々な業種の社会人の方々が来てくださって、お話を聞くことができる貴重な機会です。このような素晴らしい方々とこんなに近い距離で、とても濃密な話ができるなんて本当に贅沢な機会だと思います。一般的な高校生は社会人の話を聞くことはとても難しいことだと思います。できても、親やその知り合いくらいの少ない人の話しか聞くことはできないと思います。そんな中たくさんの人の生きた話を聞くことができ、会話をすることができると、将来へのイメージがとても描きやすくなると思います。これも、とてもおすすめの企画です。

〇いろいろ言ってきたけどHLABって他と何が違うの?HLABの強みって?

 このような質問が皆さんの頭に浮かぶかもしれません。ここでは完全にぼく個人の意見ですがHLABの強みやほかのプログラムとの違いについて説明していきます。

・超ハイレベルな参加者との切磋琢磨!

 近年HLABはものすごい人気を誇っていると思います。噂ではHLABTokyo2016の選考倍率は10倍を優に超えていたという話も聞きました。だから何?っていう話なのですが、僕としてはここに大きな強みがあると思います。この熾烈な選考を潜り抜けた参加者(僕が通ったのがとても不思議ですが)だからこそ本当にハイレベルでかつダイバーシティなのです。東京の御三家などを含めた超有名進学校の日本屈指の賢さの高校生はもちろん、日本全国から集まった個性豊かな高校生、世界のいろいろなところから来たバリバリの帰国子女、自分でNPO法人を立ち上げて活動しているような高校生、様々な大会で賞を受賞しているような高校生、こんな機会がなかったら絶対に会うこともなかっただろうし、存在すら知らなかっただろうなっていう多方面に超ハイレベルな高校生ばかり!期間中は皆さんのスペックの高さや個性に圧倒されて尊敬しかありませんでした。

   また、こんないろいろな高校生と密接に交流しあうことができます。もちろん期間中は一つ屋根の下で一週間もずっと一緒にプログラムを行うわけです。LABファミリーのような言葉がHLAB内にはありますが、本当に家族のような関係性になることができます。サマースクールが短すぎて話す時間が全然ないと言って、朝早くに起こし合って一緒にお話をしたり、最終日には夜遅くまで夜更かしして語り合ったり、最後の最後には別れるのがつらくて泣きあいました。そんなかけがえのない思い出があるので、1年たった今でも連絡を取り合い、暇があったら遊びに行っています。本当に一生モノの仲間だと思っています。また、先ほども話に挙げりましたが、HLABにはハウスと呼ばれる仕組みがあります。HLABが始まるとハウスと呼ばれる大学生4,5人と高校生8人程度の枠が作られます。期間中はハウスで行動することがとても多く、自然とつながりもほかの参加者に比べても深いものになっていきます。そして、このハウスの一番の特徴は毎晩行われるリフレクションというものです。毎晩ハウスごとに集まって1時間ほどその日の振り返りや自分の考えを話したりいろいろな意見交換をする機会があります。その場では各参加者が自分の全くプライベートな意見や悩みやバックグラウンドについてありのままに話し合います。一般的な高校生にとってそこまでの深い話ができる仲間というのはなかなかいないと思います。そこまで知ったうえでお互いを認め合い、ふざけあい、笑いあうことができるハウスメンバーとは今でも本当に特別なつながりであると思います。とにかく、こんなハイレベルな仲間たちとともに刺激しあい、切磋琢磨しあえる環境というのは絶対に他にはないものだと思っています。

また、大学生たちもしかりです。彼らは僕たち高校生参加者にとってロールモデルのような存在です。海外大学生は本当に優秀な人たちばかりですが、僕にとって影響が大きかったのは日本人大学生でした。彼らはこのプログラムのすべてを行っています。準備はサマースクールの1年前の秋ごろから行っているそうです。それはさておき、彼らはハウスでの活動やセミナーなどずっと付きっ切りで僕たちをサポートしてくれたり、それだけでなく僕たちにいろいろなビジョンを自分たち自身の姿で見せたりしてくれました。先ほども言ったように全員心から尊敬でき、信頼できる大学生ばかりで僕の将来のロールモデルのような存在でした。もちろん彼らとも今でも連絡を取っており、何か悩んだことやアドバイスがほしいときは彼らに意見を求めることがよくあります。彼らはいつも的確なアドバイスをくれます。本当に心強い兄貴分、姉貴分のような存在です。ここまで含めて、他とは違った超ハイレベルな参加者の話になります。

・アラムナイ(卒業生)の強さ

 HLABは10年ほど続いています。毎年毎年僕のような卒業生、アラムナイが生まれています。その数はすでに1000人を超えています。その一人一人が先ほども言ったようにハイレベルで、僕のようにHLABへの愛がとても強いです。僕もいろいろな場でHLABのアラムナイの人と会ったことがありますが、HLABという共通項だけでお互い通じ合うところのようなものができて仲良くなることができます。また、HLABでは定期的にアラムナイ向けのイベント、ラボ会というものが開かれます。そこではたくさんのHLABアラムナイのみなさんとの食事会のようなものができます。そこで、また新しいつながりができて、また新しい何かをつかむことができます。ラボ会だけでなく定期的にアラムナイ向けのイベントが多数開かれます。このアフターケアの強さもHLABの強みだと思います。また、参加したHLABから3年たつとリユニオンというものが開かれ、そこでその年の参加者がまた集まり、お互いの成長を確かめ合います。僕は今からこれが楽しみで仕方がありません。

このようにHLABは期間中だけでなくそれが終わった後でも大きな成長をすることができます。サマースクールはあくまで始まりでしかありません。HLABはそこから人生そのものを変えてくれると僕は思います。ここもほかのプログラムとは圧倒的に違う強みだと思います。

ここまで長々とたくさんのことを書いてきましたが、そろそろ終わりにしたいと思います。最後に今まで行ってきたことを手短にまとめますと、最高の仲間ができ、最高に成長できるめっちゃ楽しいプログラムだっていう感じです。とにかく、行こうかな、でも自信ないなあとか考えている暇があったらまず動き出してみてください。そして応募しましょう。この記事が出るころには2017の応募期間は終わっていますが、その先でもどんな形でもいいので、絶対に参加するべきプログラムだと思います。

最後の最後に、なんだかんだいっても、HLAB以外にもたくさんのイベントがあります。それをたくさん紹介していくのがこのサイトでありますのでより多くの方にこのサイトを閲覧していただき、そういった活動に参加する一歩目をお手伝いできれば幸いです。参加すればなにか自分を変えれると思います。まずは一歩勇気をもって踏み出してみましょう。そこから見える世界はまた違ったものになっていると思います。それでは、ありがとうございました。

【HLAB公式サイト➡︎ http://tokyo.h-lab.co/

【校外プログラム体験談「パイセンに聞いてみた!」をさらに読みたい方はこちら

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