高校生向けの国際サマープログラムHLABとは?!長野で行われるHLAB OBUSEって

高校生向けの国際サマープログラムHLABとは?!長野で行われるHLAB OBUSEって

『【パイセンに”HLAB OBUSEについて聞いてみた】byりおんパイセン(HLAB OBUSE 2016参加者)』

この記事の内容とは!
これは「HLAB」という「リベラルアーツ」をテーマに行われるサマースクールについて、全国4カ所で開催された内、長野県の小布施で開催された「HLAB OBUSE」について、実際に参加された方にお話を聞きました。

HLAB TOKYO についての記事はこちら!!

ちょ、ちょっと待って何言ってるか全然理解できない!っていう人はこちら
➡︎「パイセンに聞いてみた!」って何?!、てか何このサイト?!

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【以下、取材記事】

おはようございます。こんにちは。こんばんは。

最近よく初対面の人に中三と思われながら本当は高校三年生と大学一年生の間という微妙なポジションを最近楽しんでるりおんです。

小6の時に日本の中学は嫌だとイギリスの学校へ逃げたので日本語が変なところもあるかもしれませんがその辺は暖かい目で見守ってやってください。

僕のHLABとの関係を説明すると、HLAB OBUSE 2016参加者、HLAB MIYAGI-ONAGAWA 2017 サマースクールスタッフとしてサマースクール運営を手伝っていました。

HLAB全体についてはもう既に記事が書かれているのですが、めんどくさいので僕も誰が見てもわかるようにHLABについて実際の参加者の声などと共に、地域ごとの違いや、僕が思うHLABの良さを踏まえて最初から最後まで書いていきますが、HLABの良さを短く伝えることは難しいので長々と書いていくことになると思います。(みなさんが思ってる以上に長いことを保証します。)

なので気になるところだけを読んでいってくれたらと思います。

HLABとは。

HLABとは高校生向けのサマープログラムで、現在日本全国4地域(2017年)で開催されているそうです。HLABは開催地域からの協力や支援を受け、地域の方々のご理解があってこそ開催できているサマープログラムなので、その地域だからこそ体験できることがたくさんあったり、その地域の良さを知ることができます。

また公式の情報によると、HLABでは偏差値、ブランド、国境、世代、そんなの関係ねえって感じで多様性溢れる環境の中で普段では出会えない人や考え方に触れて、将来について考えるきっかけを提供してくれるそうです。

じゃあ参加者にとってHLABはどういう場所だったのか。僕も気になるので「ねーHLABってなに?」って聞いてみました。

1)みんなにとってのHLAB。

Q. [ねーHLABってなに〜?」

A.「つながりの元」

A.「自分にないものがあるところ。いつか追いつけるように頑張らなきゃって思わせてくれる。」

A.「ターニングポイント」

A.「新たな価値観、世界観を築く場所」

いろんな意見がありますね。みんな真面目すぎてびっくりしました。その他にも「自分を変えるきっかけをくれる」や「本音を語り合う場所」などもありました。

確かに自分を変えたくてHLABに来たって人がよくいます。というかかなりいます。僕がいたHOUSE (後ほど説明します)ではみんなが自分の中の何かを変えようという気持ちを持って参加したらしく、そんな中で僕だけ「変わりたくない。今のままの自分でいたい」なんて言って大学生困らせちゃったということもありました。そんなひねくれた僕の話を真剣に聞いて一緒に考えてくれた大学生をすごいと思いました。なので僕にとってHLABは「なんで?とすごい!がいっぱいあった場所」ですかね。今は意味がわからないと思いますが、あとで体験談と一緒に長々と説明したいと思います。

2)セミナー

まずはセミナーですね。セミナーでは超一流大学に通う海外大生と日本人大学生がペアとなって普段学校では教わることのないハイレベルな授業のようなものをしてくれます。

またこれがおもしろい!らしいです。僕が参加した時の記憶の範囲内では、心理学についてハーバード大生から色々と教えてもらいました。他のセミナーでは英国式ディベートをやったりして、熱い議論に発展したりしました。

セミナーは基本英語です。でももし英語に自信がなくてもダイジョーブ。日本人大学生や周りの友達が訳してくれたり、みんなで理解しようとしてくれるので、心配無用でございます。

まあセミナーは宿題とかも出ますし、めんどくさい時もありますが、良い体験になることは間違いなしです!

セミナーは超少人数かつ、十数種類の中から希望を出して選ぶことができるので興味ないこともやってみるといいかも。やらなくてもいいかも。

3)フォーラム

さあ次はフォーラムですね。はっきり言わせてもらいます。フォーラムは睡魔との戦いの場です。はい、僕も戦ってました。勝てませんでした。が、日本国内や世界でも活躍する、本当にすごい人たちがスピーカーとして話に来てくれるので、聞かないのは勿体無い。すごいとしか言えないほどすごい人たちです。すごすぎて、話が入ってこないくらいすごいです。とにかくすごいです。

さらに、フォーラムの後に質問時間があります!時間は限られているので、ほんの数人しか質問できません。ただやっぱ最初は恥ずかしいですよね。なので質問時間の最初の方は質問者が少ないです。だから逆にここを利用して、最初に質問すれば時間も気にしなくていいし、余裕を持って質問できるので、聞きたいことを考えておくのもいいと思います。ちなみに僕は質問しませんでした。(僕は悪い例なので参考にしないでください笑。まあ参考にする人もいないと思いますが。)

4)フリーインタラクション(社会人)

フリーインタラクションではフォーラムのスピーカーの方や、様々な職種の社会人の方(起業家や、伝統工芸職人など)が参加者の宿泊先に来て、超至近距離でお話ができるという貴重な場です。社会人の方になんでも(失礼のない範囲内で)質問ができます。人生相談から、恋愛話まで、気軽に話せる場です。僕はサッカーについて話しました。もっと他に聞くことあっただろ!って当時の自分につっこみたいです。

5)フリーインタラクション(大学生)

フリーインタラクションにはもう一つ、大学生バージョンがあります。個人的にはこっちの方が好きでした。なぜかというと年齢ももっと近いし、それなのに自分では考えられないような高い意識やすごいことをやってる大学生の話を聞けたからです。

大学生とはサマースクール期間中いつでも話せるけどここであえて話したことのない大学生と話すのも面白いと思います。ちなみに僕は「彼女はいますか?」などとくだらないことを聞いて無駄にしてました。(なん度も言います。僕は良い例ではありません笑)

6)ワークショップ(WS)

ワークショップと言ってもいろいろあります。まあおもしろいです。多分僕にとって HLAB期間中で最も印象に残ったプログラムの一つです。これにはDiscover企画と自己分析ワークショップがあります。この他にもありますが、WSは基本地域によって違うと思います。なので僕が小布施で体験した二つを紹介したいと思います。

7.1)WS(自己分析1ーお絵かき)

まず一つ目はお絵かきです。本当にただ単純なお絵かきです。写真のようにクレヨンで人の絵を書いて、その中を色で塗っていくという感じです。

えっとこのWSでは色の心理学の理論を使って、何色を使ったかによって自分がどんな人なのか知ろう!という企画でした。だいたい2、3色で描いてた人が多いかな… 例えば赤をメインで塗った人は情熱的なタイプである。みたいな感じです。僕は心理学が好きだったんでこれはとても面白かったです。共感できる部分が多く、意外な自分の一面を見つけることもできるかも!できないかも!

7.2)WS(自己分析ーAnalyse yourself)

僕はこのWSが一番と言っていいほど、印象に残っています。

このWSは夜に静かな一室で行われました。ただひたすら誰とも話さずに、紙にペンで文字を書く。ただこれだけを1時間半から2時間やったと思います。では何をしたかと言いますと、いくつか投げかけられる質問に対し、自分について考え、思ったことを紙に書いていくというものです。

僕は今でもWS最後の質問の答えを書いた、一枚の紙を部屋に貼ってあります。”Take it easy”, “Aim high”, “Go your own way”, 「頑張るな」「迷った時は難しい方を選べ」などいろいろと変なことが書いてあります。今でもそれを見返して、迷った時には自分へのアドバイスとしています。ここではいつもは考えてもすぐ忘れてしまう、自分が普段思ってることを文字にできた良い機会だったと思います。

8)WS(Discover 企画)

この企画は地域によって違います。僕は二つ(女川と小布施)を経験しているので、両方を簡単に説明したいと思います。

まずDiscover OBUSEでは、おぶ川柳という企画がありました。ここではHOUSEごとに動いて小布施町内を歩き、写真を撮ったりして、小布施町の特産物や発見した小布施のいいところをひたすら川柳にし、HOUSEごとにみんなの前で出て来たHOUSEの最高傑作を発表するという企画でした。

Discover ONAGAWAでは女川駅周辺をHOUSEで謎解きをしながら散策をしたり、地元の文化体験、例えば石鹸づくりやスペインタイルづくり、またスプレーアートペイントをTシャツにしたりなど貴重な体験をすることができました。

9)HOUSE

HOUSEとはHLAB期間中行動や食事、ワークショップなどの基本的な行動を共にする、家族のような存在です。このHOUSEは本当に一生続く関係となり、辛い時や困っている時に支えてくれる人たちのいるまさに、アットホームなハウス(家)です。なんかいいこと言ったな〜って思ってます。はい。まあどこからこの制度がくるかというと、ハーバード大学の寮だったり、世界各地のボーディングスクールで取り入れられている制度です。(僕も高校がそうでした。)

HOUSEごとに毎晩リフレクションという時間があり、これはHLABでも最も重要となる時間です。

10)リフレクション

リフレクションはHLAB期間中毎日あり、僕は最も重要かつ一番「エモい」時間だと思います。リフレクション=Reflection=今日の自分や今までの自分を見つめ直す。です。ここで少し長くなりますが、僕の一番心に残っている体験談をさせてください。

HLAB OBUSEも半分を過ぎたところ、僕たちのハウスは大学生にもう一回なぜHLABに来たか考えてみようと言われました。そこで僕たちはHOUSEの中で3つのグループに分かれました。「変えることができた。」「自分を変えたいけど、なかなかできない。」「変えられない。」です。僕たちは大学生にこう言われました。「HLABは楽しい場所であり、今みんなが楽しんでることはいいことだ。だけど、なぜHLABに来たか忘れてない?みんなにはHLABを意味のあるものにして欲しい」と、深く、その時の僕たちには心に響くことを言われました。僕はただただ長くて暇な夏休みの友達と思いで作りという軽い気持ちで参加しましたが、みんなに影響され、しっかりと考えるようになっていました。ただ、自分は変えたくありませんでした。そんな僕は「変えられない」というところにたった一人で、一対一で大学生と話しました。言葉にはできないほど深い、濃い、心に残る話ができました。その時僕はなぜたった4日くらいしか過ごしてない高校生のことを大学生はここまで一生懸命に考えてくれるんだろう。なぜそこまで強い思いがあるのだろう。僕には理解できず、ただただ「なんで?」の連続でした。ただ同じくらい大学生たちのことを「すごい」とも思っていました。このような刺激をもらえる、考え直すきっかけをくれるHLABが僕は好きです。

開催地域の違い

HLABは全国4地域で開催されています。日本の上の方で1つ、真ん中に2つ、西に1つです。

僕はHLAB OBUSEに高校生参加者として、HLAB MIYAGI-ONAGAWAにサマースクールスタッフとして、参加しました。その他に東京と徳島でも開催されています。

1)ごはん

一緒に食べると仲良くなりますよねー。僕はそう思います。だからHLABではfarewell lunchなどみんなが一緒に話しながらご飯を食べるなどという気の利いたごはんがあります。

まあそれはよしとして、地域別に食べ物も違います。その地域の特産物などを使った料理などが出てくるので、普段家では食べることもないようなごはんが食べられます。例えば、小布施ではおやき、女川では女川丼というその日獲れた魚を使った海鮮丼を食べることができました。

2)アクティビティ

地域によってはプログラムまでその地域にフィットしたものになっています。

小布施では地域の方々の家に泊まるホームステイ。めっちゃ楽しかったです。唐揚げをお皿に山盛り作ってくれました笑

女川ではキャンプをしてテントで一泊、そして震災ウォークラリーなど女川だからこそできるアクティビティがありました。キャンプはもちろんキャンプファイアーつきのお得プランでした。やっぱキャンプは盛り上がります!

その他の地域も徳島ではシュノーケリングなどなど色々な体験ができます。

3)祭

小布施ならではのお楽しみ企画です!浴衣を着たりして、和風に、地域の皆さんが協力して、HLABのために開催してくれたお祭りを楽しみました。そこでは海外大生が持って着てくれたお土産をもらったり、ホームステイ先のお母さんなどとも再会したり、とても盛り上がり、楽しいお祭りになりました。(浴衣を着るとなぜか普段よりかっこよく見えたり、かわいく見えたりしますよね。)

お楽しみ企画

まあまあHLABは自分を変える場所など堅苦しいことを言う人もいますが、楽しい場所でもあります。となるとやっぱりお楽しみ企画は必須ですよね。

1)タレントショー

1番盛り上がるのはこれ!他の参加者の意外な一面が見れたりして、話しかけるきっかけにもなったりします。歌ってもよし、笑わせるのもよし、自己満で出ても全然オッケー。ハウスごとに何かやってみるってのもいいかもしれません。他にもピアノやダンス、書道パフォーマンスなどもいろいろあるので、積極的に参加してみるといいかも。ただ一人が心細かったら、サマースクール期間中に仲間を見つけて、一緒に何か考えてやってみるのも楽しいと思います。

2)アイスブレイク

初日はみんな緊張で、なかなか馴染めなかったり話せなかったり、氷のように固まってしまう人も結構います。そこでそんなシャイな自分(氷)を壊そう!的な感じでアイスブレイクがあります。(あくまでも、僕個人がアイスブレイクってなんなんだろって考えた結果の答えです。)まあこれは自己紹介も兼ねた、ゲーム的なものをして緊張をほぐそう!ってやつです。はい、ただそれだけです。

3)その他

僕が参加した小布施では流しそうめんをしました!やっぱり夏だから、流しそうめんをして夏だーって感じました。その他には毎日近くの温泉でお風呂に入ったり、そこでちょっとかき氷を食べたり、祭があったり、運動場でちょっとした時間にHOUSEで鬼ごっこをしたり、部屋で大富豪をしたり、プロレスごっこをしたり(この二つはHLABのプログラムには入っていません。)

ただし、しっかり睡眠はとって、次の日も目一杯、遊べる!じゃなくて学べるようにすることはとても大切です。Where Diversity Meets Learningです。

最後に

去年の小布施の参加者に一年経った今、HLABはどう影響しているかを聞いてみました。

Q.「一年経った今、HLABはあなたにどう影響してますか?教えなさい」

A.「今の自分の原点になった場所であるから、困ったら帰るし、頼るし、背中を今でも押してくれるし、”ここで満足しちゃいけない” と何に対しても思えるようになった」

A.「大胆になれた」

A.「自分に自信を持てるようになった」

A.「HLABを思い出すと、頑張れる」

などみんなエモいことを言っていました。今でもHLABは僕に考えるきっかけをくれます。この校外プログラム大全でHLABについて書くことになった時、またHLABが自分について考えるきっかけをくれたようにも思えます。僕には将来の夢がありません。かと言って今を一生懸命に生きているわけでもありません。ただ僕はHLABに関わりたいと思っています。これが唯一僕が今未来について思えることです。それほど大きな影響をHLABは僕に与えてくれたと思います。でもわかりません。わかろうともしてません。答えはありません。答えのないこと大好きです。結論をいうと、僕はHLABが好きです。HLABで僕は “Take it Easy”という言葉を見つけました。これが今の自分の行動の起点になってます。気楽に生きてます笑

最後のその後

HLABはサマースクール期間だけでは終わりません。その後もしっかりと続いていきます。もし将来のことや、進路のことで悩んでいたら、僕はまずHLABで一緒だった大学生や高校生が相談相手として頭に浮かんできます。僕のHLABで出会った人たちとの関係は今でも続いており、これからも続いていくものだと思っています。他の人がHLAB後どんなことをしているのか、それが僕にいい意味での刺激を与えてくれます。なので、もしみなさんがHLABに参加することがあった人との繋がりを意識して、大切にしてみるのもいいんじゃないですか?

大切にしてください!とは言い切れません。だって、その繋がりが大切かどうかは実際に参加してみてわかるものだから。

最後の最後に

えっと、長々と付き合ってくれた皆様ありがとうございました。自分のことばかり書いてましたが、僕にはみなさんにアドバイスする立場にないので、僕が体験してきたことを元にみなさんが自分で考えてくれたらと思います。これでHLABに興味を持って参加したいと思えばそれでよし、別になんとも思わなくてもそれはそれでよしです。

長さと面白さを比例させようと思いましたが、おそらく反比例してましたね。全く面白くなかったって人がいたら、はい、ごめんなさい。ではまあまた機会があったらってことで。

【HLAB公式サイト➡︎ http://tokyo.h-lab.co/

【校外プログラム体験談「パイセンに聞いてみた!」をさらに読みたい方はこちら

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