こんにちは、さくです。ようやく涼しくなってきたと思ったら一気に寒気の訪れを感じる、そんな季節ですね。
今回紹介するのは東京大学さんの2025年秋季公開講座「人間の在り方、生き方」です。
東京大学公開講座とは?
東京大学公開講座とは、1953(昭和28)年以来毎年、全学的な協力を得て開催されている公開講座です。現在は春季・秋季の年2回、安田講堂で開催されています。
第141回となる2025年秋季は、東京大学150周年記念事業 第5回カウントダウンイベントとの共同開催になっています。
テーマ
今回のテーマは「人間の在り方、生き方」。
みなさんは”パラダイムシフト”を知っていますか?その時代や分野で当然とされてきたものの見方や価値観が劇的に変化することを指す言葉です。
人間は長い歴史の中で何度もこのパラダイムシフトを経験してきました。現代社会を生きる私たちも例外ではありません。悲しくなったときの相談相手は周りの人間からchatGPTに代わり、レストランで配膳に勤しんでいるのはいまやウエイトレスではなくネコ型配膳ロボット。たった数十年前の人々でも予想だにしなかったであろう、技術革新の波の最先端を生きているといっても過言ではないでしょう。
「これは既存の価値観の終焉なのでしょうか、それとも途方もない飛躍へのワンステップなのでしょうか。」開講にあたって公開講座企画委員長の寺田寅彦教授はそう問いかけられています。目まぐるしく変容してゆく時代における人間の在り方と生き方について考え、未来に向けて学びを深めませんか。
各日程のプログラム
10月4日(土) 「生きる形」
| 12:50~12:55 | 東大150周年イベントについて | 津田敦 理事・副学長 |
| 12:55~13:00 | 開講の挨拶 | 企画委員長/総合文化研究科長 寺田寅彦 教授 |
| 13:00~13:40 | DEIの視点から考えるテクノロジーと人間の生き方 | 情報学環 田中東子 教授 |
| 13:50~14:30 | 現代社会に対するハンナ・アーレントの警告 | 総合文化研究科 國分功一郎 教授 |
| 14:40~15:20 | 生物をお手本とするバイオミメティック材料 | 工学系研究科 江島広貴 教授 |
| 15:35~16:25 | 総括討議 | 総合文化研究科 高見典和 准教授 |
10月25日(土) 「人はどう生きるべきか」
| 13:00~13:30 | ユーダイモニアを情報理工学で追求する | 情報理工学系研究科 二瓶美里 教授 |
| 13:35~14:05 | 個人の生き方は法でどこまで尊重されるか | 法学政治学研究科 米村滋人 教授 |
| 14:15~14:45 | 神経科学とコンピュータサイエンスの融合 | 定量生命科学研究所 奥山輝大 教授 |
| 14:50~15:20 | AI・パンデミック時代に‐ガバナンスから考える「生き方」のデザイン | 先端科学技術研究センター 武見綾子 准教授 |
| 15:35~16:25 | 総括討議 | 定量生命科学研究所 胡桃坂仁志 教授 |
11月8日(土)「ありのままの姿」
| 13:00~13:30 | 二足歩行が形づくった『人間らしさ』 | 理学系研究科 荻原直道 教授 |
| 13:35~14:05 | 花する人間 | 東洋文化研究所 中島隆博 教授 |
| 14:15~14:45 | 生物はなぜ老い、そして死ぬのか | 定量生命科学研究所 小林武彦 教授 |
| 14:50~15:20 | ただあるということ―東洋的な価値の再考 | 教育学研究科 高橋美保 教授 |
| 15:35~16:25 | 総括討議 | 理学系研究科 榎本和生 教授 |
| 16:25~16:35 | 閉講の挨拶 | 津田敦 理事・副学長 |
詳細
| 日時 | 10月4日(土) 12:50~16:25 10月25日(土) 13:00~16:25 11月8日(土) 13:00~16:35 |
| 会場 | 東京大学安田講堂(文京区・本郷キャンパス) |
| 対象 | 社会人・一般/大学生/高校生 |
| 定員 | 各日500名 |
| 受講料 | 各日3000円 高校生以下は無料(各日先着200名まで) ※いずれも事前申込が必要 ※小学生以下は保護者の同伴が必須 |
| 受付期間 | 8月28日(木)13時~各講義日16時 |
| 申込方法 | インターネットからの申込 公式サイト:https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/events/e_z0801_00024.html |
執筆者よりひとこと
中高生のみなさんなら一度は東京大学に憧れたことがある人も多いのではないでしょうか?東大のシンボルともいえる安田講堂で、東大の先生方から実際に講義を受けることができるとても貴重な機会、しかも高校生以下は無料!こんな千載一遇のチャンス、利用するしかないですね!
1日のプログラムの中で文理問わず多様な学問に触れることができるのも、この講座の大きな魅力の一つではないでしょうか。激動の時代を生きる人間としての自分自身の在り方、生き方を考えるだけでなく、自分の興味のある分野の開拓にも繋がりそうです。
東京大学公開講座「人間の在り方、生き方」ぜひ参加してみてください!
