世界の舞台で研究発表!5人の高校生にインタビュー!

世界の舞台で研究発表!5人の高校生にインタビュー!

みなさんこんにちは!さやです!9月10月は文化祭シーズンで、気分が上がっている人も多いのではないでしょうか。

さて、今回は校プロの記事でもスペシャル企画です!なんと、Global Link Singaporeという研究発表のコンテストに参加された方5名にお話を伺いました!!普段よりも長編になると思いますがその分内容も充実しているのでぜひ最後までお読みください!

自己紹介をお願いします

札幌光星高校1年の最上尋史です。スポーツを観ることが趣味で、特にサッカー観戦が好きです。

札幌光星高校1年の工藤紬睦です。趣味はウィンタースポーツとしてスキーをしています。

札幌光星高校1年の郭爾信です。趣味はアウトドアです。

札幌光星高校1年の大戸柚果です。ゲームをしたり音楽を聴いたりすることが好きです。

埼玉県立浦和高等学校3年の小川智己です。部活動でやっていた英語ディベートが趣味です。

Global Link Singaporeについてどのようなコンテストか教えてください

小川智己様(以下、小川):Global Link Singaporeは、各自が今まで課外探究として調べてきたものをアジアのトップの高校生とともに発表しあって、知見を高めたり自分の研究を評価してもらったりするコンテストです。日本以外では、香港、中国、タイ、インドネシア、シンガポールなどからの高校生が参加していました。

郭爾信様(以下、郭):僕にとっては、今までやってきた研究を世界に発表する場であり、世界の高校生との交流を通して彼らの研究を知る場です。

どのような内容の研究発表をしましたか

大戸柚果様(以下、大戸):私たち札幌光星高校では、英語の教科に対するモチベーションや学ぶきっかけ作りについて、中学校3年間で活動してきたことの発表をしました。具体的には、英語に関するクイズや人生ゲームの英語バージョンなどを行い、どういうアプローチの仕方をすればもっと英語を好きになってもらえるかを研究しました。研究を始めたきっかけは、中学生の頃に、英語に苦手意識を持っている人が多いと感じ、今後の英語学習においてその苦手意識をなくすことが大切だと考えたからです。

小川:僕は個人探究として、47都道府県における教育格差を可視化する研究をしました。具体的には、塾や予備校の分布を地図上に表現することで教育格差の問題を地理的にとらえようと考えました。これまでの教育格差は経済格差に焦点を置くことが多かったため、地理的角度からしっかり数値化することを自分が取り組みたいと思いました。リソースとしては、国の統計データであるe-Statを使い、ArcGISというツールでデータを入力して分析しました。その際、できるだけ誤差が出ないように住所ではなく緯度経度データを使うことや、国が出すような信頼できるデータを使うことを意識しました。

Global Link Singaporeに参加しようと思ったきっかけは何ですか

小川:地理の先生にオススメされたことがきっかけで、初めは3月に日本地理学会のポスターセッションに参加しました。そこで賞をもらったことから広がり、各国のトップの高校生が参加する場でもっと知見を広げたいという思いで今回の大会に出場しました。

最上尋史様(以下、最上):もともとは中学1年から4人で始めた活動で、3年間行っていました。その成果発表として、より多くの人に知ってもらいたいという思いから日本国内で行われたChange Maker Awardsというコンテストに出場しました。そこで3番目の成績を得た後、世界まで広げられる舞台があることを知ってGlobal Link Singaporeへの参加を決めました。

郭:僕は昔から調べるのが好きで、Change Maker Awardsの時も調べてみたいことがたくさんありました。Global Link Singaporeでは日本国内だけでなく世界のデータにも広がるなど、ステージが進むにつれて調べる内容が増えていくことにとてもワクワクしました。チームメンバーの誘いと、もっと調べてみたいという気持ちから今回のコンテストに参加しました。

一番印象的だったことを教えてください

小川:質問や返答などの場面における海外の人の積極性が一番印象に残りました。日本の中では意欲のある高校生でも英語を前に怖気づいてしまうことが多かったですが、海外の人は、英語圏ではなくても英語で自ら発言をしていました。その点において日本と海外の人との文化的コンテキストの違いが見られました。

工藤紬睦様(以下、工藤):他の参加者の研究内容の深さに一番驚きました。プレゼンの裏では他の参加者とのコミュニケーションの機会があり、日本、海外ともに強い繋がりを得られたのですが、そこで準備期間で大変だったことの意見交換などをしたことも充実した時間でした。最も印象的だった研究は、シンガポールの日本人学校の方のもので、研究にプラスしてアプリの開発も行っておりレベルの高さに驚きました。

最上:せっかくだから世界の舞台を経験してみようというモチベーションで参加したのですが、同じ日本人でも同年代の人の研究内容のすごさに衝撃を受けました日本からの参加者では、地域産業にフォーカスしている研究が多かったことが印象に残りました。

大戸:ひとつ目の大会であるChange Maker Awardsに出場したきっかけは、今まで3年間やってきた活動を発表したいと思ったことでした。今回のGlobal Link Singaporeでは、日本という枠に縛られず海外の人と話す機会が刺激的でした。その中で、シンガポールの日本人学校の教員と話をする機会があり、普段は話せないような人と話せたことが印象に残っています。さらには、研究内容をどのように伝えるかを4人でたくさん話し合ったり練習を頑張ったりしたことは大きな成長につながったと思います。

郭:大会初日夜の予選通過者の発表が一番印象に残っています。とりあえずやってみようという気持ちで参加した大会でしたが決勝まで進めたことがとても嬉しかったです。みんなが一緒にいたからこそここまでこれたし、4人で頑張ってやってきたからこその結果だと思いました。

Global Link Singaporeでの経験を今後どのように活かしていきたいですか

小川:今回の大会では質問の時に戸惑ってしまったという反省があるので、今後は英語日本語関わらず相手の質問の核心を捉えて答えられるようにしていきたいです。研究内容に関して、Global Link Singaporeでは全国の状況まで調べて地図にまとめたのですが、一番の教育格差の要因である経済的側面に踏み込めませんでした。今回明確になった不足部分に今後はアプローチして研究をもっと深めていきたいです。

最上:英語学習についての研究は今までも多く資料もたくさんありましたが、モチベーションとつなげた研究が少なく資料が得にくかったです。そのため自分たちの経験をもとにした分析が多く、実際とのズレが出てしまう点も指摘されました。もっとアプローチするところがあればよりよい研究になったと思います。個人的な側面では、海外の人と話す機会を多く逃してしまったという後悔があります。僕は、言うことを頭の中で考えてから話すタイプで素早い言葉のキャッチボールが得意ではありません。今回は英語だったということも重なり、自分の中で話したいことを考えて組み立てている間に会話がどんどん進んでしまい上手く話せませんでした。もっと積極的にいけばよかったという反省があるので今後はそこを改善したいです。

工藤:今回のコンテストで、先生方や似た研究をしている人とも知り合うことができたので、連絡をとって協力したり、他のコンテストにも参加したりともっと活動を広めていきたいです。現時点では、自分たちの学校内で完結させるのではなく他校でも活動して広めていくことを考えています。

読者のみなさんにメッセージをお願いします

郭:いろんな大会に積極的に参加することで視野が広がるのでお勧めです!友だちも新しくできる上、みんな研究をしている人なので似たような人と知り合うことができるのもGlobal Link Singaporeの大きな魅力です!

大戸:自分は周りの人と比べて劣等感を感じてしまうことがあるのですが、今回のコンテストで研究を認めてもらって自分のできることを認識することができました。このように殻に閉じこもらず一歩踏み出すことが大切だと思います!そうすることで、多くの人と出会い視野が広がると思います!

編集後記

5人の皆さん、素敵なお話をありがとうございました!今までの研究をコンテストの場で発表することでたくさんの発見や学びがあることをお話をお聞きして私も感じることができました!読者の皆さんもチャンスがあればぜひ参加してみてください!

Global Linkについてはこちらから!

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