子ども食堂りとるふぉれすとを運営する高校生にインタビュー

子ども食堂りとるふぉれすとを運営する高校生にインタビュー

皆さんこんにちは、パイセン部署のゆきなです。

今回は子ども食堂を立ち上げ、運営している高校生にインタビューしました。

熱く、素敵なお話を聞くことができたので是非最後まで読んでみてください!

 

自己紹介

笹岡 岳史と言います。現在千葉県の木更津にいて、高校2年生です。自分は2023年の8月に子ども食堂を立ち上げました。学生が主体となって行っていて、子どもたちに夢と自信を与えて、可能性が奪われない社会にしたいという思いから立ち上げました。

 

どのような活動をしていますか?

大きく掲げているのが学生が主体となり運営する子ども食堂ということで、色々定義とかはあるんですけど、相対的貧困とかひとり親とかそういう支援をしつつ、全ての子どもたちに居場所を提供するなど、そのような活動をしています。このような活動に加えて、廃棄野菜とか廃棄食材を利用して、それこそフードロスとかのそういう問題の取り組みも行っています。

 

活動をはじめたきっかけは何ですか?

大きく分けてきっかけにつながるものが3つあります。

まず1つが、現在この世界には色々な社会課題があって、それこそ相対的貧困とかひとり親とかそういう問題もありますし、あとは環境問題とかもある中で、このようなたくさんある社会課題って今すぐに変えられるものではなくて、解決するにはすごく長い時間がかかると考えていて。その中でこの先の未来を担っていくのは子どもたちで、そういう子どもたちっていうのは今後常に社会課題と向き合いながら生活していくかもしれないなという風に考えていて。やっぱりそうなると、社会課題の解決には若い力が必要不可欠だなと思ったというのが1点です。

2点目が、途上国とか紛争地域にいる子どもたちに注目したときに十分な食事がとれずに飢餓の状況にある子どもたちもいますし、性別が理由で教育を受けられない子どもたちもいて。そもそも明日生きられるのかもわからない子どもたちもいるっていう中で、それを知った時にこれは子どもたちが何かしたわけでもないし、生まれたときからその環境があったんだなということを考えたときにちょっとそれはおかしいなと感じて、自分の中でどうしてもいられなくなったということです。

3点目は日本とか世界とか関係なく、子どもたちの自信とか可能性とかは必ずあるなという風に思っています。けれど、やっぱり日本の教育だったり、先ほどの2点目の生まれた国や生まれた地域によってそれらが奪われてしまうということがあります。それがほとんどのケースだなと考えていて。世界中の子どもたちの夢とか自信とか可能性が奪われなかったら今までにないアイディアとか今までにない技術とかが絶対に出てくるだろうなと考えています。そのような環境問題とか社会課題とかそういう問題含めて、これらを全部変えるためには子どもたちの夢や自信や可能性が奪われない世の中を作ることが重要なのかなと考えています。

今の3つの点を考えたときに、子どもたちの自信や夢や可能性が奪われる社会であってはならないと思います。それこそ最初に言った、子どもたちの夢と自信と可能性が奪われない世界に繋がってきます。こども食堂自体は直接これを解決することはできないんですけど、そういう課題を身近に考えたときに貧困問題や焦点を子どもに当てたときに、いちばん身近で始められるものだと思って始めました。

フードロスの方でいくと日本では1年間に523万トンのフードロスがあって、これは東京ドームの4.2杯分とも言われてるんですね。こういう廃棄される食材とかを燃やすときに二酸化炭素を排出したりとか埋め立ての際にメタンガスが発生するとか、そういう環境問題にも大きく影響していて。だから社会問題を解決しながらできるものって何かなと思ったので子ども食堂を始めました。

 

活動の中で嬉しかったことは何ですか?

子ども食堂の会場にホワイトボードがあるんですけど、参加してくれた子どもたちがそのホワイトボードに「ありがとう」とかそういうメッセージを書いてくれて、そういうのを見たときに自分たちのやっていることが子どもたちにこうやって感じてもらえるというか、本当に素直にありがとうと言ってもらえるすごく嬉しいなと感じています。あとは参加された子どものお母さんから「子どもの笑顔の中に子ども食堂の意義を感じてやみません。子育てに奔走する毎日の最強の助っ人と思い、心強いです。」というメッセージをいただいて。自分たちがただただやっているというだけじゃなくて、それがターゲットとしている方たちに直接届いているなと実感したときが活動を通して嬉しかったことですね。

 

活動の最終的なゴールと理想を教えてください。

これが僕たちが活動をやめて終わるというものではなくて、持続的に活動をしていくことが最終的なゴールかなと考えています。大本として子ども食堂が始まったのは貧困とかの解決ですけど、それだけが目的ではなくてひとつのコミュニティのあり方として、高校生や大学生のお兄さんお姉さんがこういうことをやっていて、自分たちでもあんなことできるのかなというようなひとつの夢を持つきっかけにもなればいいなと思っています。あとはこれが今やっている一か所だけでなくて、いろんな地域でこういうことが始まっていくと、それは僕たちとしては嬉しいことだなと思います。

 

中高生へのメッセージをお願いします。

僕自身そんなに色々と活動していたわけではなくて。何かやってみたいとか挑戦しようかなとか思ったらそのときが始めるいちばん良いタイミングなのかなと思います。迷っている時間とかがあるのであれば、何かしら挑戦して、少し失敗してもいいからとりあえず何かやってみるというのが自分の本当にやりたいことに近づく第一歩なのかなと思っているので、自分の自信とか自分の夢とかがあるのであれば、それを自分で消すのではなくて自信や夢を貫き通してほしいなと思います。

 

 

素敵なお話をありがとうございました!

 

参加者体験談カテゴリの最新記事