【日米問題を知ろう】Stanford e-Japan ~超名門大によるオンラインプログラム~

今回はStanford e-Japanについて早川さくらさんに語って頂きました!


静岡県の加藤学園暁秀高校の2年の早川さくらです。
私は今から1年前に校外プログラム大全でStanford e-Japanのプログラムについて知り、2018年秋に日本の高校に通ったままスタンフォード大学のオンライン講座を受けるという貴重な経験をしました。
高校に入学して何かにチャレンジしたいと思っている新高校1年生にぜひ参加してもらいたいと思い、体験談を書かせて頂きました。

Stanford e-Japanの概要

Stanford e-Japanはアメリカの社会と文化、日米関係や歴史的現代的問題についてアメリカと日本両方の視点から日本の高校生が学ぶために2015年から始まった全て英語のプログラムです。年に2回春と秋のコースがあり、5か月間と比較的長期にわたって受講します。柳井正財団*がスポンサーになっているため受講料は無料です。

プログラムは全てオンラインで行われるため、日本中どこに住んでいても受講できます。私が参加した時には北海道、埼玉、千葉、東京、神奈川、静岡、三重、和歌山、奈良、京都、大阪、兵庫、広島、長崎、沖縄の高校生とアメリカにいるスタンフォード大学の先生から授業を受けました。

一般財団法人柳井正財団・当プログラムの詳細はこちら

応募の方法

年に2回春(1月初めから2月の中頃)と秋のコース(4月末から5月中頃)の募集があり、スタンフォード大学のSPICEのウェブサイトのStanford e-Japanのページからオンラインで応募します。

出願は2通の推薦状(英語の先生と、もう一人)を書いてもらい、以下のような題の250単語の英作文を書きました。

Stanford e-Japan に参加することに興味がある理由および米国の社会や文化あるいは日米関係について学びたい理由と、あなたがこのコースにどのようなユニークな経験や視点をもたらすかを説明する作文を書いてください。

作文は250字と短いですが、私は2週間かけて何度も書き直しました。

スケジュール(2018年秋の回)

5月中頃:出願締め切り
6月初め:合格発表
8月中頃:プログラム開始
11月初め:11までの全ての単元*を終了
12月末:最終課題提出
1月中頃:感想文提出、学校や地域での発表を行う

プログラムの形式

1週間に1つずつ合計11単元*、以下のような話題について学習しました。

導入

日米同盟

アメリカの政治制度/日本の政治制度の比較

第二次世界大戦

日系アメリカ人収容

アメリカの宗教

アメリカの高校と教育

市民と人権:マーティン・ルーサー・キング・ジュニア

アメリカにおけるジェンダー問題と平等

シリコンバレーと起業家精神

留学と日米関係の将来

それぞれの単元は、
①講義②読み物③宿題④掲示板での討論、⑤バーチャル授業
から出来ています。

①講義


毎週変わるテーマについて、スタンフォード大学の教授の方などが解説した10から20分の動画を視聴しました。講義で言っていることは文章にも書いてあるため聞き取れない部分があっても大丈夫でした。
基礎知識から説明してくれるので、今まで学んだことのないテーマでも理解できます。

②読み物

新聞記事や本からの抜粋など、テーマに関連した文章を読みました

③宿題

講義や読み物が理解できているか確かめるために課題が出ました。提出期限厳守で成績がつきます。

例として、アメリカと日本の政治制度を比べる の単元では以下のような課題が出されました。

日本とアメリカの政治制度を比較しそれぞれの強みと弱みを述べなさい。

どちらの制度が優れていますか?なぜそうなのか、またはそうでないのか。

分裂した政府とは何ですか。アメリカで分裂した政府が進んでいることは良いことですか、悪いことですか。

アメリカの政治は両極化しています。共和党と民主党の2つの政党は極端に違い、お互いに敵意を増しています。この政治的分断に対しアメリカ人はどのように対処すべきだと思いますか。

アメリカの政治または政治制度についてバーチャル授業で聞きたい質問を2つ考えなさい。

難しそうに感じられるかもしれませんが、講義、読み物と進めていけば宿題はきちんとできるようになっています。政治について全く興味のなかった私もこのプログラムを学習する過程で新聞をしっかり読み、リサーチをするようになりました

④掲示板での討論

テーマごとの設問に対して、生徒の間で議論する掲示板です。
例えば、日本とアメリカの政治制度についての単元では

日本とアメリカの若者の政治参加を比較しなさい。

若者の政治参加はどれぐらい重要ですか

皆さんの地域では若者はどれぐらい政治に参加していますか。

という設問に関して議論をしました。1週間で少なくとも3回発言する必要があり、これも成績がつきます。

30人ほどの生徒が短期間に投稿するため、頻繁にチェックします。新しい話題を提示したり、返信したり、忙しいですが多様な生徒の経験や資料などに基づいた意見が聞けるため、新たな視点を知るとても良い機会だと思います。

⑤バーチャル授業

1か月のうち2-3回、土曜日の1時から1時間30分程度で絶対参加です。土曜日に学校がある日には先生に相談し少し早く下校させてもらいました。学校からバーチャル授業に出席していた生徒も多かったです。

Zoomというスカイプのような形で他の生徒といっしょに、最初の30分は先生の講義を聞き、次の30分は質問の時間があり、残りの時間で小グループに分かれて話し合いをしました

教授や外交官の方などから直接お話を伺い、質問できる機会です。聞きたいことがあったらためらわずに聞くべきだと思います。また小グループでは他の受講生と掲示板での討論よりもくだけた形でテーマについて話すことができます。

最終課題

このコースで最も重要なのは最終課題の日米関係などについて調べ、それに基づいた自分の意見を述べた3-5ページの論文です。日本とアメリカについての記述をそれぞれ半々にし、MLAスタイルで引用文献をつける必要があります。

書き方についても講義がありましたが、自分の論文の形式が本当に正しいのか心配でした。以前に参加した先輩がいればエッセイ集を見せてもらって、形式や内容など確認すると良いと思います。

Stanford e-award授賞式

課題の成績と最終課題の論文の成績をもとにして2から3人にStanford e-awardが授与され、翌年の8月にスタンフォード大学での表彰式に招待されます。表彰式では自分の最終課題についての発表の他、スタンフォード大学のツアーなどにも参加できます

最後に

このプログラムでは毎週新しい単元が始まって、講義、読み物、課題、討論の掲示板をやらなくてはいけないため、かなりの努力と時間が必要です。受講を開始してから最終課題を提出するまで4か月間にわたって学校が終わってから毎日何時間かStanford e-Japan に取り組んでいました。学校の課題や試験にかぶることもありましたが、しっかりと時間の管理をして両立しました。

アメリカと日本両方の視点から日米関係を学び、日本中から選ばれた多様な仲間とともに白熱した議論を続けることを通じて、リサーチをして、考えて、意見を述べるという、学校ではできない深い学びをこのプログラムを通じて経験できました

私はStanford e-Japan を受講してアメリカの文化についてより深く学びたいと思うようになり、Choate Rosemary Hallというアメリカのボーディングスクールに留学することを決めました。1年前の自分と比べてこのプログラムのおかげで本当にたくさんの事を学び、成長し、将来の道を考えるうえで役に立ったと思います

日本中どこにいても受講できますので、ぜひたくさんの高校生にチャレンジしてもらいたいと思います。本当におすすめです。

Editor Azu

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