みなさんこんにちは、パイセン部署のさやです。
突然ですが、本日から4月中旬にかけてパイセン部署では特集記事を組んでいきます!!特集記事とは、あるひとつのテーマについて集中的に取材をしてみなさんにお届けする企画です。今回のテーマは、「国際交流」!日本の枠を超えて活動してきたパイセンにたくさんインタビューしました。みなさんお楽しみに!
こちらでは特集記事第1弾ということで、世界一幸せな国フィンランドに留学した名西志成さんにインタビューをしました!
フィンランドと言えばみなさん何を思い浮かべますか?では、ぜひ最後までお読みください!
ーー自己紹介をお願いします。
名西志成(なにししせい)です。名西という苗字は全国に60人くらいしかいない上、志成という名前も自分以外聞いたことがないので、名西志成はこの世にひとりしかいないと思います!芝高校という中高一貫校に通っています。
ーー留学のきっかけとフィンランドを選んだ理由を教えてください。
もともと海外志向の強い家庭で、中学生くらいから留学したいと思うようになりました。様々な社会課題に興味を持つようになったこともきっかけのひとつです。AFSという大手留学エージェントの説明会に行ったときに惹かれ、ここを使って留学しようと決めました。あとは、ムーミンが好きだったからです!
留学したのはフィンランドのエスポ―という首都ヘルシンキの隣の都市で、10か月間行きました。フィンランドにした理由は、AFSの説明会で話していた人がフィンランドに留学していて僕も行きたいと思ったからです。また、フィンランドは世界幸福度ランキングで6年連続トップをとるなど世界一幸せな国として知られています。僕は都市計画に興味があるので、実際に住んで現地の生活を確かめたいと思いました。
ーー現地の学校での一日の流れを教えてください。
フィンランドの学校は選択制の授業で、日本でいう大学のような仕組みです。一番早いコマで8時40分に授業が始まり、一番遅いコマだと14時30分に始まります。登校時間は人によって/日によって異なります。僕は朝が苦手なのでなるべく遅い時間の授業をとっていました。語学が好きなのでロシア語、イタリア語、日本語の授業をとりました。日本語は、先生がネイティブの人だったのですが、授業はフィンランド語で説明されるため僕はフィンランド語を勉強するために使っていました(笑)
授業のないコマは自習をしたりYouTubeの動画編集をしたり、学校の裏の森に行ったりしました。森には自然のブルーベリーがたくさんあり、よく摘んで食べていました。学校は遅くても16時くらいには終わるので、そのあとは家に帰ってゆっくりしたり友だちの家に遊びに行ったりしました。日本で剣道をやっていたので時々道場にも行っていました。
また、留学中はYouTubeによる情報発信も行っていました。留学3か月目くらいで、都市計画を学びたいと思って行ったのに何もできていないことに危機感を感じました。ドイツでlandscape architecture (造園学)をやっている方とお話ししたときに、YouTubeを始めたらどうかというアドバイスをいただき始めました。同時期にAFSを使ってフィンランドに留学していた友だちと一緒にやっています。(志成さんのチャンネルはこちら)
ーー一番楽しかったことは何ですか?
最後の1, 2ヵ月になると留学の終わりを意識するからか、何気ない日常が楽しく感じるようになりました。友だちの家で遊んだりホストファミリーと家族団らんしたりといった時間が一番幸せでした。団らんは日本でもできることですが、留学という特別な感じと日本とは全く違った環境によってより印象に残るものになったと思います。
ーー大変だったことはありますか?
さすが世界一幸せな国でとても生きやすかったです。強いて言うならば、北極圏の森で迷子になったときは大変でした。留学生仲間とオーロラを見に行ったのですが、僕一人だけホテルで寝ていてみんなに置いて行かれてしまい、寒くて真っ暗な森の中を必死で追いかけました。真っ暗と言っても日本での感覚とは違って、周囲に明かりは全くなく左右の方向もわからない状態です。友だちと電話がつながりましたが、自分がどこにいるのかもわからずとにかく大変でした。最後には、なんとか合流してオーロラも見れたのでよかったと思います。
ーーみなさんに共有したい面白エピソードはありますか?
ヘルシンキの動物園に行った時のことです。入園料が高くて普段は行けなかったのですが、一日だけ誰でも無料で入れる日があったのでマレーシア人の友だちと行きました。しかし、寒くて曇りの日だったからか檻の中にほとんど動物はいませんでした。その代わりに動物の絵が貼ってありました。広場にバーベキューができる設備があったので、3時間バーベキューだけして帰りました(笑)
また、フィンランドに着いて3日後くらいにホストファミリーが国内最大の遊園地に連れて行ってくれました。そこには、国内最古の1951年に作った木造ジェットコースターがありました。運転手が座席の後ろに立って方向転換していたのに驚きました。木造でも時速60kmほどあって速かったですし、割と乗り心地もよかったです!
ーー留学後の心理面/行動面での変化は何ですか?
ワークライフバランスを気にするようになりました。フィンランドでは、仕事は16時には終わりますし、残業を拒否することもできます。留学前の僕は、もっとできるもっと頑張れると自分を鼓舞して限界近くまで頑張ることが多かったのですが、フィンランドでの生活を経て余裕をもってまったり過ごすようになりました。パフォーマンスは維持したまま無駄にきつく頑張らなくなりました。勉強においても、徹夜で頑張ることはなくなったうえ、成績も上がったと思います!!
ーー志成さんにとっての「国際交流」とは何ですか?
AFSの活動理念にもある通りなのですが、異文化理解だなと思います。国際平和を実現するためには、世界中に友達を作ることが大切だというのが僕の今の考えです。あるひとつの国に自分の友だちがいれば、その国に対して親近感を持ちます。そうすると、その国を差別したり攻撃したりということはないと思います。例えば、日本では未だ中国に差別・敵対的な感情を抱いている人が多いと感じます。ですが僕は、小さいころから中国人の友だちと仲が良かったので差別意識などはまったくありません。このように「友だちをもつ」ということは大切なことなのだと思います。実際、フィンランドにはいろんなバックグラウンドを持つ人がいましたが、人種などによる差別はありませんでした。世界中に友だちを作ることが、異文化理解、そして国際平和につながると信じています。
ーー読者の皆さんにメッセージをお願いします。
やっぱり留学はおすすめです。地球上には私たちが知らないことに満ち溢れています。今はYouTubeなど世界中のことを動画で知る機会がたくさんありますが、それだけで知ったかぶりになりがちです。結局行ってみないとわからないことがたくさんあります。旅行もいいとは思いますが、実際にその国に住むことでしか知りえない人々の生活や考え方に留学を通して出会うことができます。中高生はまだ将来やりたいことが明確になっていない人が多いと思うので、そのうちに留学して世界に視野を広げてほしいと思います!!
編集後記
志成さん、貴重なお話をありがとうございました!世界中に友だちを作ると世界も広がりますしなによりも楽しいと思います!一石三鳥ですね!!
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