【人生で最も濃い1週間】小松サマースクール2018

【人生で最も濃い1週間】小松サマースクール2018

こんにちは!僕は愛知県の名古屋高校という男子校に通う高校1年生、田中 翼です。僕がこの2018年の夏に参加したのは、小松サマースクール(以降KSS)というプログラムです。KSSは、様々な地域の人々と交流することにより、国際的な視野を身につけられるプログラムです。では、ざっと概要を紹介しましょう。


《プログラム概要》

開催機関|8月3日〜8月9日
参加人数 |高校生60人、大学生スタッフ55人(日本人と外国人合わせて)
開催場所 |大杉みどりの里(石川県 小松市)
使用言語 |日本語、英語
※上記情報は全て2018年開催時のもの


◯場所・施設

開催地域の石川県小松市は静かで穏やかな場所です。駅前も結構静かで、駅から離れていくと田園風景が広がります。とても雰囲気のいいところです。そんな中でも、山間にあるのが本プログラムの宿でもあり、活動場所でもある大杉みどりの里です。
image-5↑奥は体育館、手前は校庭跡
ここは、もともと小学校だった建物を改築し、利用できるようにした施設だそうで、今も残る体育館や芝の校庭からその名残が感じられます。木が多く使われていて暖かい雰囲気の建物です。寝泊まりをする部屋は6〜9人に1部屋割り当てられます。
image-6↑畳1つ分が1人分の睡眠スペースになっています。コンセントやライトもありとても便利です!!

◯食事

食事はバイキングで苦手なものがある人にもいいでしょう。開始当初は会話の少なかったテーブルでしたが、日に日にみんな打ち解けて自然に会話が生まれるようになりました。とても楽しい時間でした。

◯アクティビティ

KSSでの1日は、午前中のセミナーから始まり、午後には日替わりのプログラム。そして、夜のリフレクション(振り返り)という流れです。忙しい1週間ですが、どのプログラムもとても面白いので、疲れを気にせず楽しめます。

・セミナー

セミナーとは大学生のメンターによって行われる、1コマ90分の授業です。5、6人の高校生と日本人、外国人各1人の大学生によって授業は進みます。授業と言っても学校の授業とは雰囲気が全く異なります。
最近日本の大学でも取り入れられつつあるliberal artsの教育を体験できる貴重な機会になるでしょう。少人数の授業なので一人一人が発言しやすく、和やかな雰囲気で楽しめます。今回は12種類のセミナーがあり、その中から2種類を選びました。その12種類には原子力技術や物理学といった理系のものもあれば、詩文や異文化言語学といった文系のもの、さらには難民問題やメディアといった社会的なものまで様々なものがありました。

・フォーラム

フォーラムは午後のアクティビティのひとつで、今回の目玉とも言われていました。
このアクティビティでは、講演会形式で話を聞く前半と、5〜7人程のグループに分かれて登壇者の方々と座談会を行う後半とで構成されていました。
登壇者の方々は、ビジネス、教育、ラジオ、国際ボランティアなど様々な分野で活躍している方が来てくださいました。
正直、このプログラムが始まる前は「講演会か…寝ちゃうかも(笑)」なんて思っていました。しかし、そんな心配は一瞬で吹き飛び、どんどん話に引き込まれていきました。1人15分で8人の方に話していただいたのですが、A4のメモ用紙が2枚メモでぎっしりになりました。
その後の座談会では、普段出会うことのない、ある意味雲の上のような存在の方々とゼロ距離で対話をすることができました。登壇者の方々全員が、とてもチャレンジングな人生を送っていて、
その行動力意志の強さには感動すら覚えました。

◯英語

ここからは、多くの方が気になっているでしょう英語に関して説明します。
はじめに記したように、使用言語は日本語と英語です。全体の説明は日本語が話せない外国人のメンターもいたので、2カ国語でされることが多かったです。
セミナーでは、難しい英単語が出てくることもありますが大丈夫です!わからない時は日本人メンターが対応してくれます。僕自身も日本人メンターに頼るような場面が何度もありました。
また、English Dayと題して、2、5日目の2日間は雑談も含めて英語のみで生活しました。この2日以外では日本語で話していた相手と英語で話すのはちょっと照れましたが留学気分を味わえて楽しかったです。
「自分の英語に自信がなくて応募しようか迷ってる」なんて人もいるかもしれませんが、英語のレベルよりも重要なことがあります。それは、「伝える意欲」です。イッテQの出川イングリッシュを見てもらえばわかると思いますが、意味の通らない単語であったり、文法という概念が吹き飛んだような英語であっても、伝わるんです。だからこそ、最初は細かいことは気にせずダメ元でもなんでも、やってみてください。クオリティを気にすることなんて後でどれだけでもできます。
だから、まずは「伝える意思」を持って挑んでみてください。

◯参加者

北陸>首都圏>関西>その他
石川県での開催ということもあり、北陸エリアからの参加者が最も多かったです。次いで多いのが、首都圏からの参加者です。校外プログラムでは開催地域に関わらず首都圏からの参加者が多いです。

◯運営

KSSでは運営のほとんどを大学生が行なっていて、どのアクテビティにおいても大学生の工夫や努力が見られます。
みんな真剣で、KSSをより良いものにしようというモチベーションがひしひしと伝わってきます。大学生スタッフの中には、3年連続でスタッフをやっているという人や高校生の時には参加者として参加し、大学生になりスタッフとして帰ってきたという人もいました。
また、日本人の大学生も外国人の大学生もみんな経験豊富で、話がすごく面白いです。
入試のことや、留学、ホームステイ、海外旅行、ボランティア、恋愛(笑)など参考になる話がたくさん聞ける良い先輩って感じです。
このアットホームな雰囲気は、他のどのサマースクールにも劣らないと思います。

◯感想・振り返り

私がKSSを知るきっかけにもなった説明会で聞いたある事が、今でもずっと印象に残っています。

それは、「KSSの1週間の中ではそう大して変化はしない。KSSは変化の場ではなく、変化のきっかけになる場である。」ということです。

確かにその通りなんです。わかりやすい形の変化でKSS以降に新たに始めたことを挙げると

・文章を書くトレーニングを始めた

・やりたい事や欲しいものなどをリストアップしてこまめにチェックするようになった

この2つはKSSの中で会った人の習慣を真似したものです。KSSでは大学生だけでなく、同じ高校生からも学ぶということが多くありました。
また、KSSには外国人の大学生がいたり、日本人の大学生も留学をしていたり、さらには高校生の中にも、海外経験の豊富な人がいたり、とても国際的な価値観に溢れる環境なんです。
そこでは、例えば年齢が違っても敬語は使わずに和やかな雰囲気を作るとか、どんな時もアウトプットを大事にし、意見を言う機会が多かったりとか、そんな日本の考え方や習慣とは少し変わった空気が流れていました。そんな空気感に1週間包まれることで自分自信も少し柔軟に色々なことに対応できるようになったと思います。
最後に、僕がKSSをオススメしたい一番の理由をお伝えします!!
それは、KSSで出会える高校生の仲間の素晴らしさです。
KSSに参加する高校生は皆自分で応募して合格してくる人たちなので、とても意欲的で魅力的な人間ばかりです。
始めの1,2日目はまだまだお互いに距離がありましたが、それ以降はみんな打ち解けてふざけ合ったり、時には自分の経験や考えを共有するような深い時間を過ごしたり。
素晴らしい時間を共有しました。
それはKSS期間中のみならず、終わった後にも互いに連絡を取り合い、離れた地域に住んでいたとしてもわざわざ会いに行ったりして、KSSメンバーとしか過ごせない深い時間を共に過ごすのです。
このKSSでしか得られない貴重な出会いこそがKSSに参加する一番の意義なのかなと思います。


KSSホームページはこちら⬇︎⬇︎
http://komatsu-ss.org/

KSSまとめ記事⬇︎⬇︎
http://kininarukotomatome.com/komatsu-summerschool-matome/

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