イェール大学が行う高校生向けサマープログラム「YYGS」とは??

イェール大学が行う高校生向けサマープログラム「YYGS」とは??

『【パイセンに”YYGS”について聞いてみた】byやなぽんパイセン(2017年2月に「YYGS Beijing」に参加、2017年7月に「YYGS(於イェール大学)」に参加予定)』

<この記事の内容をざっくりと要約すると!>
これは米国の名門イェール大学主催の国際サマーキャンプ「YYGS Beijing」と「YYGS」に参加した高校生による参加体験談と当プログラムの紹介記事です。

ちょ、ちょっと待って何言ってるか全然理解できない!っていう人はこちら
➡︎「パイセンに聞いてみた!」って何?!、てか何このサイト?!

(画像及び以下内容一部は公式サイトより引用)
【YYGS公式ビデオ】

【以下本文】

自己紹介

こんにちは!「やなぽん」って言います!僕は今回 “YYGS” に関しての記事を書こうと思います!そのアルファベッド4文字なんやねん、という疑問には後で答えるとして、一つ言えることは、今まで経験した中で一番充実した体験だった、ということです。ここではプログラムに関する基本情報と僕の実際の体験談、そして参加方法に関して説明します。

YYGSって何?

YYGS アメリカの名門大学、イェール大学(Yale University)が毎年夏に主催する、高校生向けのプログラムです。正式名称は”Yale Young Global Scholars Program”。世界各国から選ばれた高校生が、実際に Yale University で寮生活をしながら講義やセミナーを受け、実際の大学生活への洞察を深めます。Yale University の教授や生徒、そして世界中の優秀な高校生と共に生活し、深い友情も培うことができます。6月から8月にかけて、分野別に6つのコースが開講され(生物学や、応用化学、国際関係学や政経など)、1コース参加者は200人くらいだと思います。

数年前から、YYGS Yale University だけではなく、世界の他の都市でも開催されています。具体的には、北京で開催される YYGS Beijing、シンガポールの YYGS Singapore、アフリカ3カ国で実施される Yale Young African Scholars ProgramYYAS)です。僕は今年の2月に YYGS Beijing に参加し、今年7月に Yale University YYGS にも参加します(参加コースは International Affairs and Security。国際関係についてのコースです)。ここからは実際に参加した YYGS Beijing について、体験を踏まえて紹介します。

YYGS Beijing のプログラム紹介

YYGS Beijing は二月下旬に北京の Yale Beijing Center で実施される約9日間のプログラムです。大学には住めないので、Yale University が北京に所有する Yale Beijing Center の隣のホテルに宿泊します。参加者は中国の高校生が半分、他国の高校生が半分、といった感じです。

Lecture

各界で活躍する教授や専門家の方が、授業をしてくださいます。サイバー空間が専門の教授や、実際に国際機関に勤めている方、環境に優しい農業に取り組んでいる事業者など、そのカラーはまさに十人十色でした。もちろんすべて英語なので、メモを取ったりするのには苦労しましたが、どの人も話がとっても面白かったので、充実した時間になること間違いなしです。僕が最も感銘を受けたのは中国の女性人権活動家 呉青(Wu Qing)先生の授業で、自身の経験を交えて女性の社会進出や民主主義の重要性を説いてくださいました。ちなみに、先生は第二次世界大戦後、一時渋谷に住んでいらっしゃったそうです笑。レクチャーの後はグループに分かれて、30分程度のディスカッションを行います。

Seminar

セミナーには多くの種類があり、事前希望に沿って割り振られます。8人程度の少人数で行われるので、レクチャーと違ってより積極的な発言とペアワークが求められます。インストラクター(Yale の生徒)が創意工夫を凝らして、単なる知識の詰め込みではない双方向型の授業を作っています。例えば金融危機に関するセミナーでは、実際に中央銀行総裁などの役を割り振られ、ロールプレイをしたり。ビジネスに関するセミナーでは、紙を渡されて「グループになって、この紙を使ってできることを3分間で書き出してみよう」をいきなり言われたり。

なお、Lecture Seminar も事前に reading の宿題が課されます。僕は帰国子女ではないので、(計画性のなさもあって)終わらせるのになかなか苦労しました。参加する人は、余裕を持って始めるといいと思います。

Skill Workshop

10人程度のグループに分かれて、それぞれにインストラクターが一人つきます。このメンバーはワークショップ以外の遠足などでも一緒に行動するので、まさに仲間といっていいでしょう。面接の受け方や、エッセイの添削など色々教えてもらえます。ペアワークも多くあるので仲良くなれること間違いなしです。

Capstone Project

様々なトピックごとに分かれてリサーチをし、「2030年に向けて、中国政府にどのような提案をするか」に関するプレゼンを最終日に行います。僕は Media and Censorship(メディアと検閲)のグループに割り振られました(希望は事前に聞かれます)。分担してリサーチをこなし、現状への解決策をみんなで出し合って一つのプレゼンテーションにまとめるのはなかなか難しかったです。

Field trip

勉強ばっかりでは息がつまるので、たまに外へ出かけるいわば遠足があります。万里の長城を数時間もハイキングしたり(なぜか一般の観光客がいない起伏の激しいとこに行かせてもらえました)、北京の旧市街を散策したりしました。しかしここでも中国の歴史に関するレクチャーがあったりするので、やっぱりアカデミックなプログラムなんだなあと実感。と思えば料理コンテストがあったり笑。僕のフライパンさばきがなぜか中国人の女の子に爆笑されたのですがなんでなんですかね。。。。

Talent show

最終日の夜には、タレントショーがあります。歌やダンスなどいろいろな出し物をします。僕は PPAP を中国人の子と披露し、ワークショップのグループでダンスを踊りました。下手とか上手いとか関係なく、披露する側も見る側も楽しんでいる雰囲気がとても良かったと思います。最後はみんなで踊りまくって終了しました。

他にも大人を招いてのキャリアトークや、カラオケ、ショッピングなどイベントが盛りだくさんです!

色々説明しましたが、様々なバックグラウンドを持つ高校生たちとの交流はかけがえのない経験になりました。日頃ニュースでしか耳にすることのない国際情勢も、そこに実際に住んでいる生徒から聞くことで親近感が湧きますし、重みも増すでしょう。夜には一緒にボードゲームをしたり、お互いの国について聞き合ったり、みんなフレンドリーにお互いと交流しようという意思が感じられました。YYGS Beijing で僕は、プログラムの後もスカイプで雑談や議論をするような貴重な友達を得ることができました。

admission

最後に YYGS への参加方法について述べたいと思います。

YYGS のどのプログラムも選考を通り抜けなければ参加することはできません。ネットでフォームを埋める形なのですが、エッセイや学校の成績、推薦文や課外活動の説明など、いろいろな項目があるので早めに申し込み準備をすることをお勧めします。

僕の年のエッセイのお題は:

Tell us about your background and how it shaped you as a person.You can describe an event in your life that changed how you understand the world, any experiences that have made you more sensitive or appreciative other cultures or human condition and /or any factors that have most influenced you and your hopes and dreams. (自らのバックグラウンドとそれが自己形成にどう関わっているか)

In your opinions, which aspect of China-World relations has the greatest potential to transform your future or that of global community?(中国と世界の関係において、どの側面が自分もしくは世界の将来を変えうるか)

What interests you most about being being a Yale Young Global Scholars in Beijing? How can you contribute and what do you hope to gain from the experience?(プログラムのどの点に興味があるか、どのようにプログラムに貢献し、何を得ようと思っているか)

英語でエッセイを書くというのは初めての人も多いと思います、僕もそうでした。まずは自分の性格や、自分の人生で起きた出来事を振り返って自己分析を行い、アイデアを固めてから書き始めるといいと思います。また、単に淡々と説明するのではなく、相手が次を読み進めたいと感じるような文章作りを意識してみてください。

正直選考もプログラム自体も決して簡単なものではないですが、頑張れば頑張っただけ自らが得られるものがあると思います。

ちなみに、奨学金もあるはずなので、公式サイトをチェックしてみてください。

最後に

海外大学のプログラムに直接参加した生徒の声がまだまだネット上に少ないな、と思ったのでこの記事を書かせてもらいました!英語など大変なことは色々あると思いますが、僕も中学から英語を初めてなんとか参加することができたので、諦めずにこのプログラムを目標にでもして頑張ってもらえたら幸いです!また夏休みアメリカのYYGSに参加した後に、感想記をぜひ書きたいと思っています。

【さらにパイセンの体験談を読みたい方はこちら

参考リンク

YYGSの公式サイト
http://globalscholars.yale.edu

YYGS Beijing
http://yygsbeijing.yale.edu

YYGS Singapore
http://yygssingapore.yale.edu

・エッセイの書き方について(YYGSのサイトから)
http://globalscholars.yale.edu/news/general-tips-writing-your-application-essays

YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/YaleGlobalScholars

facebookページ
https://www.facebook.com/YaleYoungGlobalScholars/?fref=ts

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