ユネスコ協会連盟主催 高校生カンボジアスタディツアーについて聞いてみた!

ユネスコ協会連盟主催 高校生カンボジアスタディツアーについて聞いてみた!

こんにちは!大阪教育大学附属高等学校池田校舎の2年の W.Kaori です。私は昨年の夏に日本ユネスコ協会連盟(以下 : 日ユ連)主催、かめのり財団共催の「第6回高校生カンボジアスタディツアー」(ST) に参加しました。

高校生カンボジアスタディツアーとは

高校生カンボジアスタディーツアーとは、国際協力の現場や、世界遺産など伝統文化の息づく村において、現地に暮らす人々との交流を通して、教育や文化の面、および SDGsの観点から、現地の人々が抱える課題を積極的に学び、行動に生かす意欲のある高校生に、海外での学びの機会を提供しています。(日本ユネスコ協会連盟ホームページより)

かめのり財団さんのご支援のもと、昨年で6回目を迎えることができました。

応募ついて

募集は 10 名で、対象は高校1~3年生
所属校がユネスコスクール加盟校の場合は、校長の推薦を受けると 1 校 1 人まで応募できます。ユネスコスクールでない場合は、地域のユネスコ協会からの推薦が必要です。
一次選考は作文と推薦書等による書類選考で、これを通過すると動画による二次選考に進むことができます。私は、限られた字数・時間で自分の思いを伝えるのに苦労しました

STのここがすごい!

①国際協力の最前線へ

UNESCOプノンペン事務所や日ユ連カンボジア事務所では、カンボジア国内での教育の現状やそれぞれの取り組みを、最前線で活躍されている方々から直接お話を聞くことができました
また 実際に2つの寺子屋を訪問。寺子屋で学ぶ子どもたちや寺子屋の運営をされている方々との交流を通して、国際協力の在り方について改めて考え直す機会になりました

②現地の人目線からカンボジアと向き合える

現地では寺子屋の訪問やガイドさんとの交流の中で、カンボジアの人々目線でカンボジアについて知ることができました。
また、農村部の寺子屋に通う子どもたちの家庭を訪問させてもらい、その家庭の仕事を体験させていただいただきました。現地の方々の暮らしぶりを間近で見、厳しい経済格差の現状を目の当たりにしたとともに、カンボジアの方々のあたたかさに触れ、とても貴重で学びの多い経験になりました。

③カンボジアの文化にどっぷり浸れる!

本スタディツアー中はアンコール遺跡をはじめとし、無形文化遺産のスバエク・トムなどのカンボジアの伝統的な文化を自分の目で学ぶことができます地元の方から直接お話を聞いたり、ワークショップに参加する機会もあり、世界遺産保全の大切さを身にしみて感じました。

このスタディツアーでは、旅行や普通の留学では経験できないような学びの機会が沢山あります現地の方々と一歩踏み込んだ交流が出来るのがこのプログラムの最大の魅力だと思います!

特に心に残っている出来事

私たちのテーマの1つに“平和”があり、プログラム中はカンボジアのポル・ポト政権時代の歴史について学びました。

カンボジアでは1975 ~ 1979年の約4年間、ポル・ポト率いるクメール・ルージュによる独裁政権が続いていました。そして偏った原始共産主義のもと、知識のある人々は次々と殺されていきました。たった4年間で、200 万人以上もの教師や医者、読み書きのできる人々などが虐殺されたと言われています。

私たちはプログラム中に、ツールスレン虐殺博物館とキリングフィールドを訪問しました。床についた当時の苦しみの痕や亡くなった方の写真を目の当たりにし、言葉を失いました。涙をこらえながら話してくれたガイドさんの言葉は、今も私に平和について問いかけ続けてくれています

苦労したこと

カンボジアの公用語はクメール語です。都市部の市場や観光地の方は英語を話せる場合もありますが、農村部ではそうもいきません。寺子屋やその児童の家庭を訪問した際には英語が伝わらず、ガイドさんのサポートがなければコミュニケーションがとれないのが辛かったです。指差し会話帳を持っていきましたが、文字が読めないために伝わらないこともありました。
しかしどうしても現地の方とコミュニケーションをとりたかったので、ガイドさんからクメール語での自己紹介や簡単な会話を教えてもらい、たくさん練習しました
海外の方のコミュニケーションで英語が伝わらないのは自分にとって初めての経験だったため苦労しましたが、多様な言語に興味をもつきっかけになりました

最後に: たくさんの出会いに感謝

国際協力の最前線で活躍する方々や現地の人々との出会いは、私自身の考え方を大きく変えるきっかけになりました。そして一緒に参加した他の高校生たちからもたくさんの刺激をもらいました。
現地での活動はもちろん、帰国してからの事後活動でもたくさんの方々と出会う機会があるのもこのSTの魅力です

みなさんも最高の“きっかけ”をつかみませんか?

最後まで読んでくださりありがとうございました。

日本ユネスコ協会連盟のホームページにて、参加者のニュースレターを掲載していただいていますので、是非そちらもご一読ください!

また、私たちをサポートしてくださった日本ユネスコ協会連盟の皆様、かめのり財団の皆様、そして全ての方々に心より感謝申し上げます。

皆さんも是非挑戦してみてください!

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