【体験談寄稿】UWC主催の夏短期プログラム『Global Leadership Forum』とは

実際に校外プログラムに参加した高校生に参加者体験談「パイセンに聞いてみた!」

今回はUWC主催の夏季プログラム、『Global Leadership Forumについての紹介です。

Global Leadership Forum 2016に参加された茶田深咲さんに記事をお願いしました。ではどうぞ!!

はじめまして、東京の千代田区立九段中等教育学校高2の茶田深咲です。私は、毎年夏にUWCのアメリカ校で行われるUWC主催の夏季プログラム、Global Leadership Forumについて紹介したいと思います!

実際私がこのプログラムを見つけ、応募しようか迷っていた時、このプログラムに関する日本語で書かれた情報はほとんどありませんでした。その情報量の少なさが、日本人参加者が少ない理由ではないかと思いました。そして、もっともっと多くの中高生にこのプログラムを知ってもらい、応募、参加してもらいたい!と思ったので、今回参加者体験談を書くことにしました。

そもそもUWCとは?

UWCとは、前に紹介してくださっているパイセンの方がいらっしゃいましたが【詳しくはこちら:世界各国から選抜された高校生が通うUWCってどんな学校??➡︎在学生に聞きました

UWC(ユナイテッド・ワールド・カレッジ、本部:ロンドン)は、世界各国から選抜された高校生を受入れ、教育を通じて国際感覚豊かな人材を養成することを目的とする国際的な民間教育機関です。

UWC日本協会のHPより抜粋)

ではこのUWCの夏季プログラムとは?

UWCの日本協会のHPによるとUWCの夏季プログラムは2種類あります。「日中青年会議(@UWC香港校)」と、私が高校1年の2016年度に参加したUWCアメリカ校のプログラムです。(私は、今年は日中青年会議に参加しました(^^))

また、日本協会のHPには掲載されていませんが、UWCカナダ校には「Pearson Seminar on Youth Leadership – PSYL」という夏季プログラムもあるようです。

今回紹介するアメリカ校でのプログラムの正式名称は「Global Leadership Forum(GLF)」といいます。ここからはGLFと略して説明します。

夕方はとっても綺麗に校舎(お城のようなものが校舎です)が見えます。

プログラムの概要

プログラムの概要は、まずこのホームページを見てください。

https://summer.uwc-usa.org/

ここで、「えっホームページ全部英語なの。俺(私)、英語喋れないから無理。アメリカまで行って三週間も過ごせる勇気なんかない。」と思った、そこのあなた~!

私も、全く不安がなかったわけではありません。でも、プログラムを終えて、この経験が私をどこまで成長させてくれたか、このプログラムがどれだけ楽しかったのか、私の体験を書いていきますので、どうぞ参考にしてみて下さい!

まずこのプログラムの簡単な説明をします。

GLFは、世界の約20カ国からの中高生がUWCのアメリカ校に集まります。(私が行った2016年度は、15歳~18歳の男女でした。)。

人によって参加目的はさまざまですが、さまざまなバックグランドを持つ人との交流を通して、自分を変えたい!世界を変えたい!という人が大半でした。また、UWCの理念を理解したい(これについてはまた後で説明します)と考えてやってくる人もいました。

《概要》

◯日程◯

セッション1 2016.6月下旬から7月(すみません。セッション1の情報があまりないです。)

セッション2 2016.7/22~8/8(私はこちらに参加しました!)

日程については毎年少しずつ変わっているようなので、HPで2018年度の分は確認してみて下さい。

◯場所◯

ニューメキシコにあるUWCアメリカ校です。アルバカーキ国際空港からバスで2時間位の所にあります。気候は、その時期の日本よりかなり過ごしやすかったです。雨は毎日夕方に、20分くらい降っていることはありましたが(校舎は割りと山の中にあり気候が変わりやすいため)、日中は、ほとんど降りませんでした。

ここは、普段はUWCの学生の方が学生生活を送っている場所ですが、GLF中は、学校の夏休みだったので、学生はいなかったです。

◯使用言語◯

もちろん英語です。

~とある一日の説明~

基本的に、出身国の異なる3人一部屋で、私はイタリア人とベトナム人の女の子と一緒になりました。ベットと机といった家具は付いており、一人あたりのスペースはこの写真で見るよりも広いです。

《7:00》 起床

朝食の前に、ちょっと軽い運動(ハイキング、ヨガ、バスケなどから選べます!)をします

《8:00~》 朝食

カフェテリアで食べます。必ずパンが置いてあるので、もし嫌いな食べ物ばかりで食べられない時も、大丈夫です。私は、こちらでの食事が口に合っていたのか、毎日美味しく食べました。\(^o^)/

《朝食終了後》ミーティング

《9:30~》 UWCが持っている農園へGO

農園についての説明を受け見学した後、野菜を収穫したりしました

《12:00~》 昼食

キャンパス(寝食をする活動の中心の場所)へ戻ってきて昼食です。

《13:00~》 ワークショップ

オーガナザイナー(UWCの卒業生ないし外部の学生)の方が、自分自身が大学で学んでいる分野をメインに、さまざまなワークショップを企画してくれました。この日は、Design Challenge という身近な生活用品を使い、グループごとにディスカッションして、新たな用途を考えるというようなワークショップをしました。

毎日行われる夕方その日の楽しかったなどを一人一言ずつ言い合うミーティングの様子

《17:00~》 ソロタイム!!

この1時間は、携帯などもあまり使わないよう指示を受け、みんな広いキャンパス内で好きな場所(もちろん外もOK!)へ行き、自分の今までの人生、これかの事について向き合う時間でした。普段話している友達とも離れて、いろいろな事をのんびり考えられたこの時間は、本当に貴重でした。日頃忙しい日々に追われていて、気づけていなかったたくさんのことに気付かされました。

《18:30~》 夕食

《19:30~20:30》 Circle Group

約5人につきオーガナイザー1人のグループ別れて、その日の振り返りから将来の夢などをざっくばらんに語り合います。

この後は、基本自由時間です。シャワーを浴びたり、プレイルームでUNOをして遊んだりして人によってさまざまですが、家族とこの時間に電話したりしている人も多かったように思います。

消灯時間は、一応決まっていましたが、それより遅くても注意されることはほとんどありませんでした笑

夜以外にも、昼食を食べた後などにブレイクタイムがあったりして、自由時間はけっこうあったので、ワークショップの内容が多少タフでも、心配はいりません^_^

 

ここに全部は紹介できませんが、全部で10種類くらいのワークショップなどがありました。また、ワンデイハイキングに行ったり、全員でコロラドへ2泊3日のキャンプに行ったりもしました。キャンプは、まさに大自然の中(電気もない)で3日間を過ごすということで、東京に住む都会派(笑)の私には最初抵抗がありました。でも実際行ってみると、夜は星空が非常に綺麗で、みんなで夜ご飯を作ったり、ボランティア活動をしたり、とても良い思い出となりました。

ハイキングで世界各地から集まった同年代の仲間と共に撮った写真です

プログラムの魅力

ではこのプログラムの魅力を4つにまとめると

①非日常の多様性に触れて感じられるものがたくさんある!!

私が行った期間は、20カ国以上から41人の生徒(そのうち私を含め2人が日本人でした)が来ていました。もちろんそのほとんどの国に私自身訪れたことはありませんでした。日本にいたら名前を一度も聞かないような国から来ている人もたくさんいました。多様な文化に触れ、必ずしも全てのことにおいて、考え方、答えは1つではないことを痛感しました。今、世界では多種多様な問題が起こっていますが、これらを解決するステップとして、見方や考え方は1つではないのだから、自分と違う考え方を持つ人のことを差別したり排除するのではなく、まずは、お互いに認めあうことが求められていると感じました。

さまざまな意見を持っている人と過ごした21日間で、今回のプログラム名前の通りglobal leaderになるための本質に触れられた気がします。学んだことは、本当にたくさんあります。このような経験が出来たことに、今も感謝しています。多様性の素晴らしさを感じ、大きく自分も変わりました。

②圧倒的英語力成長

これはプログラム終盤に行われたGLFに関するプロモーションムービーを作るワークショップの一環でグループのメンバーと協力してvideoを作成しています。

私は最初、英語がとっても好きでしたが、日常生活をAll Englishで過ごすのは不可能だと思っていました。私の英語能力は、中学生から勉強を始めて、このGLFから帰ってきた秋(高1の秋)に英検準1級に受かるレベルでした。家族旅行で海外に行くことはありましたし、2週間のホームステイや学校の修学旅行で行ったことはありましたが、英語だけで生活する経験は、ほぼ初めてでした。このプログラムを、親に紹介してもらった時、最初はすぐに私には無理だと思いました。英語ができなくて笑われたり、馬鹿にされるんじゃないかとか。でも、じっくり考えてみると、英語ができないからこそ行く意味があるのではないかと思うようになり、不安はありましたが、挑戦することにしました。

実際のところ、プログラム中に、英語ができないからといって、バカにされたり笑われたりすることは一度もありませんでした。私のベトナム出身のルームメイトとは、1年以上たった今でも、messengerを通して会話をする仲です。 GLF期間中も、夜、自分の国について話したり、他愛もないことをたくさん話したり、素敵な友達がたくさんできました。

もちろん、上手く英語で表現できないために悔しい思いはしました。自分の言いたいことが伝えられない、こんな事を話してみたいのに、話せない・・・。伝えられないことがたくさんありました。三週間英語漬けだったので、Listening力を含め英語の技能は確かに上がりましたが、「くやしい!」と思った気持ちや、その事を実際に見に染みて感じられたことが、今の私を形作ってくれていると思います。

日本で英語のSpeaking苦手だな~と思うのと、海外で実際に悔しく苦い気持ちになるのは、本当に違います。

このプログラムの参加者は、インターナショナルスクールに通っていたり、英語が母国語であったりして、英語力には問題を抱えていませんでした。彼らの英語に24時間触れられたのは、今から思えばとっても贅沢な時間でした。

③UWCの理念を理解できる

これは夜のフリー時間が長くあった時にカラオケをした時のものです。母国語で自国の曲を歌ったり、みんなが知っている曲を英語で歌ったり、自由にみんなで歌いました。他の国の友達が、AKB48の曲を歌ってくれた時はびっくりしました!

プログラムの参加者の数名が、今はUWCの学生になりました。サマープログラム直後からUWCで過ごすことが決まっていた人もいれば、UWCにアプライするかを迷っていてこのプログラムを通して決めよう!と思っている人もいました。その中の1人の友人は、今年UWC ISAK Japan(最近UWCに加盟された軽井沢にある学校)に合格し、この9月から楽しく学校生活を送っているとの連絡をもらいました。

もしUWCに興味があり応募を検討されている方がいたら、今回のプログラムはプチUWC体験になり、応募にあたって重要な判断材料になると思います。また、UWCに留学したい!とすでに強く思っている人は、GLFに参加して得たものは、面接やエッセイを書く際に役立つでしょうし、その後、UWCの学生になってもこの経験が活かされると私は思います。

私は、最初から留学は考えておらず、UWCに応募することはありませんでしたが、今でもこの体験は、人生のかけがえのない思い出となっていて、ここでの経験が、様々な場所で役立っています。

④とにかく楽しい!!

最終日のパーティで、女子参加者からの出し物をした時の様子です。パート分けをして、それぞれの母国語でLet it go を歌いました。

①~③と並列と言うより、まとめです。本当にこれにつきます(笑)。

3週間は本当にあっという間です。特に最後の3日間は、みんなで、あと何時間しか一緒にいられないね・・・とカウントダウンしていたことを思い出します。笑うことは世界共通なので、毎日些細なことで常に笑っていました。最初は不安で一杯でしたが、3週間過ごし終えた後は、「私は、今後、どこで、どんなことでもやっていける!」と思うほどの(謎の)自信がつきました。

とにかく、行って損なことはなに1つなく、得られるものが数え切れないほどあるのです。

また、このプログラムは、他の海外へ行くサマープログラムに比べて低価格だと思います。奨学金も用意されており、奨学金をもらってきている海外の友人もいました。これも魅力の1つだと思います。

GLFに、選考のエッセイと面接をクリアして合格するには・・・?

このテーマについては、自分のアドバイスに自信があるわけではないのですが、私が応募する時、選考の情報が全くなく何かと困ったので、今後GLFに応募する方の役に立てたらと思い、書くことにしました。とばしてもらっても全然OKです!

まず、第一選考では、オンラインでアプリケーションを提出します。指定された4つのテーマに関するエッセイ(もちろん英語)を書きました。当時の応募期間は、2月から5月末でしたが、私がエッセイを提出したのは5月上旬くらいだったと思います。エッセイのテーマは毎年違うと思うので、WEB上に応募要項が出たら確認して下さい。ちなみに私が応募した年は、《志望理由・自分の身の回りや自分の国で解決しなければいけない課題について・自分が最も興味のある話題、事柄・自分にとってリーダーシップとは何か、良いリーダーとは何か》の4つでした。

エッセイで重要なことは、自分の言葉で熱意を伝えることだと思います。誰でも書けそうなことを綺麗に羅列するのではなく、今までに自分が体験してきたこと、学んできたことを具体的に表現するのが大切だと思います。英語力は問われません。でも、自分の意見を正確に相手にわかってもらうためには、正しい文法で書くに越したことはありません!

アプリケーションを出してから、第一次選考の結果を受け取るのに、それほど時間がかかりませんでした。メールで合格の連絡があり、次は面接(スカイプ)に進みました。

面接でも姿勢はエッセイと同じです。GLF側は、いろいろな考えを持っている生徒を、たくさんの地域から集めたいと考えているようです。だから、正しい受け答えなんてなく、自分の意見を率直に表現したら良いと思います。もちろん、自己紹介のように完全に準備したら答えられるようなタイプの鉄板質問は、準備しておくと英語に不安があっても、良いスタートが切れると思うし、この子は、しっかり準備してきたんだな、やる気があるんだなと好印象だと思います。

面接官は、私の時は、このプログラムをコーディネートしているリーダーのアメリカン・チャイニーズの女性でした。英語に不安がある場合、緊張するかもしれませんが、相手も、ものすごく早く喋ったりはせず、最初にこのスピードでいいかなど聞いてくれるので、安心して下さい。このプログラムの英語のレベルは全体的に高いですが、英語力が抜群にないと受からないわけではないのです。(私がこれを立証しています(笑))

私の文章で6割くらいのGLFの魅力は、伝えられたかなと思います。

ちょっと勇気を出すことで、一生忘れられない素晴らしい夏が過ごせるかもしれません。きっかけはなんでも良いと思います。でも、私が紹介したGLFの魅力のうち1つでもピントくるものがあれば、私は、GLFを全力でお勧めします!

伝えきれてない部分もたくさんあるので、質問があればいつでもしてください。

初日に行われた自国の伝統衣装を着て参加したパーティ

最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました♡♡

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